投げ終わりの投手は肩を冷やす?温める?どっちが正解?吉井理人氏が石橋貴明と議論「アイシングは…」

[ 2022年8月21日 12:15 ]

ドジャースにコーチとして”短期留学”していた吉井理人氏
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 近鉄、メッツなどで活躍した吉井理人氏(57=現ロッテ・ピッチングコーディネーター)が21日、TBSラジオ「日本生命presents石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)に出演。石橋貴明(60)と投手の肩のアイシングについて議論を交わした。

 石橋は巨人の守護神、大勢が降板後に肩をアイシングするのでなく温めると聞いたことから「メジャーでも分かれてて、温める投手と冷やす投手って。一説によると、日本のプロ野球界はアイシングするようになってから200勝投手が出なくなったっていう説もあって、どっちが正しいんだろうねって。吉井くんに来てもらって話聞くべきじゃないのって」。現役時代はNPB4球団、メッツなど米3球団でプレーし、引退後も大学院でコーチング理論を学び、日本ハムやソフトバンク、ロッテでコーチ経験があることから吉井氏をゲストに招いた理由を語った。

 吉井氏は現代野球において、投げ終わった投手のクールダウンの方法が「変わってます」と紹介。「今は投げ終わった後に少し軽く動かすのが回復するのに速いって言われてて、動かすのが血流を良くするって。本当に軽くですけど、1キロ、2キロのダンベル持ってもいいですし、ショルダーエクササイズ、トレーナーと腕を上げ下げしたりとか」と降板後に軽い運動が有効とした。

 アメリカでも「マイナーもスプリングトレーニング見てたんですけど、投げ終わった後に青空にベッド置いてトレーナーと一緒にエクササイズやってましたね」と言う。降板後に肩を冷やすことに関しては「アイシングは気持ちいいんで、やる子はいます。でも、それが効果あるかどうかは、本当に分からない。大学院行った時にそういう研究をしてはる人がいたんで聞いたら“良いか悪いか分からない”って言ってました」と筑波大の大学院で学んでいた際にアイシングの研究者から聞いた意見を紹介した。

 吉井氏自身も現役時代、アイシングについては「初めはやってたんですけど、途中で面倒くさくなってやらなくなってやめたんですよ。それでも大丈夫だったので、やってないです」と振り返る。「やっぱり炎症がある時は冷やした方がいいみたいなんですけど。痛みがあったりした時は」とした上で、降板後に肩に異常がなければ、軽く動かした方がいいとし「その後は冷やしても大丈夫です。気分的なもんだと思うんですけど、ロッテも皆、動かした後に冷やしてます」と話した。

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