舛添要一氏 国立競技場の建設費負担めぐり猪瀬直樹氏とSNS上で舌戦「何もないのは密約でしょ?」

[ 2022年8月21日 17:31 ]

舛添要一氏
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 前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏(73)が21日、ABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)に生出演し、東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとして作られた国立競技場の建設費負担をめぐる裏事情を告白した。

 番組では、受託収賄の疑いで東京五輪・パラリンピック大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)が東京地検特捜部に逮捕された事件をピックアップ。さらに、舛添氏が18日に自身の公式ツイッターで投稿した内容も紹介した。

 舛添氏はツイッターで、都知事時代に競技場の建設費用について「猪瀬元都知事と下村文科大臣の密約に悩まされた。組織委の高橋元理事が逮捕されたが、五輪には闇が多かった」とつぶやいていた。これに、舛添氏の前任者だった猪瀬直樹氏が「密約などまったくありません。森(喜朗・大会組織委員会元会長)さんにでも吹き込まれたのでしょう」と反論ツイートをした。

 これに舛添氏はスタジオで再反論した。「国立競技場ですよ?拓さん、国立だったら誰が金を出すべきでしょう?国でしょう?」と、「ドランクドラゴン」鈴木拓に問いかけながら、「それなのに“3分の1、東京都が金を払え”って、私が就任したらそれが来たんです」と暴露。「何で俺が払わなきゃいけないんだ?払えっていうんだったら証文を出せ、証拠を」と、証拠なき支払い要求に盾突いたという。

 競技場の総工費は1569億円。舛添氏は「3分の1なら500億円だから、500億円は議会の予算承認が要りますから。議会の議事録を見て“500億円を出す”って書いてあるなら、それは私、引き継ぎます。“証拠、持ってきてくれませんか?と。そうしないと私、都民のお金出せないですから”と言ったわけです」と、都の財源を利用する正当な理由に値する文書などの提示を求めた。

 結局、そういった文書などは見つからなかった。舛添氏は「何もないんです。“決まりがあった”って言って、何もないっていうのは密約でしょ?だから密約と言ったんで、そういう意味なんです。そこをはっきり申し上げておきたい」と説明した。

 舛添氏は後日、森氏にも確認を取ったという。「森さんも後で“お前、そういう約束があったんだよ”というのは私に言いました。森さんにも“おかしいじゃないですか?証拠見せて下さい”って言ったんですけど(出てこなかった)」と告白。「証拠がないから、私は密約だと言って。そうでしょ?紙がないのに私が後継者として来て…どうしようもないじゃないですか?それを言っただけの話ですよ」と熱弁した。

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2022年8月21日のニュース