吉井理人氏が語るダルビッシュ、大谷翔平、佐々木朗希の共通点「自分の見つめ方が上手い」

[ 2022年8月21日 12:52 ]

ドジャースにコーチとして”短期留学”していた吉井理人氏
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 近鉄、メッツなどでプレーした吉井理人氏(57=現ロッテ・ピッチングコーディネーター)が21日、TBSラジオ「日本生命presents石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)に出演。コーチとして指導したパドレス・ダルビッシュ有(36)、エンゼルス・大谷翔平(28)、ロッテ・佐々木朗希(20)について語った。

 日本ハム、ソフトバンク、ロッテでコーチを歴任した吉井氏は、司会の石橋貴明から「ダルビッシュくん、大谷くん、佐々木くんとすごい投手を見てきた中で、ルーキーだった時代、3投手それぞれ何が飛び抜けてすごいとか、ここは当時、足りなかったってあります?」と尋ねられた。

 吉井氏は「佐々木朗希は1年目のルーキーから見てるんですけど、ダルビッシュ、大谷はちょっと仕上がってる3、4年目から見てて始まりの始まりは分からないんですけど」と前置きした上で「3人ともに言えるのは自分を知る、自分の見つめ方がすごく上手かった。自分がどうなってるのか把握するのが皆、上手かったです。朗希は1年目からそう。言うこともしっかりしてるし。客観的に自分の見つめ方が上手いというかできてましたね」と3人の共通点を語った。

 そして、入団当初から知る佐々木朗希については石橋から「1年目の(キャンプの)ブルペンに入ってすごい球投げてるって新聞、テレビで報道されるじゃないですか。高校で160キロ投げてたとはいえ、マスコミが大騒ぎする球を2月で投げてるわけないって思わず吉井くんに電話しちゃったんですね。“ねえ、佐々木朗希ってすごいの”って?1年目のキャンプからすごかったですか?」と再度、尋ねられた。

 すると、吉井氏は「すごかったです。1年目、全然投げてないんですけど、1年目からデビューできると僕は初めて見たときに思っていた。高卒であの体じゃないですか。ひょろっとした体じゃないですか。衝撃は野茂を見た時よりも朗希の方が大きかったです」と野茂英雄氏よりも衝撃度は上回っていたと話した。

 その上でダルビッシュ、大谷のそれぞれのストロングポイントについても吉井氏は語り「ダルビッシュは体もでかいですし、いろんなことを自分でできるってのもあるんですけど、彼は自分の体の動きがどう動いてるか頭の中でイメージがばっちり出来る人。だからモノマネも上手いですし、左で投げてもちゃんと投げられる。空間を把握する能力がずば抜けてるらしいです」と説明した。

 大谷についても「大谷も似た感じ。大谷は投げるのはちょっと下手というか、2人に比べるとちょっとぎこちないじゃないですか。でも体がやっぱりすごいので、スピードもありますし、たとえて言うと、あの体で1人、リトルリーグの球場で野球をやってるみたいな。そんなような体の動き。でかいのにどんくささがまったく感じないじゃないですか。あの身のこなしが特徴。打者でもすごい。天才。体もすごいですけど、打つ技術もすごい。打撃見てたら美しい。ピッチング見てたら、ほっとする。大谷もやっぱり人間かって。投球フォームは好き嫌いありますけど、あまり美しくはないですよね。ピッチングも年々上手くなってるのでこの先、どうなるか楽しみ。あのスライダーはどうやって投げてるか教えてもらいたいですね。(3人とも)特徴がいろいろ違いますね」と分析した。

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