中村獅童 使命は「歌舞伎を若い人たちに見てもらうこと」 新プロジェクト発表会

[ 2022年6月1日 19:18 ]

「meme nippon project」の発表会見に出席した中村獅童(中央)。ドワンゴの横澤大輔CCO(左)、アーティスティックデザイナーの谷川じゅんじ氏
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 歌舞伎俳優中村獅童(49)が1日、都内で行われた発起人を務めるプロジェクト「meme nippon project」の発表会に出席した。

 祈り、伝統芸能、最新テクノロジーを掛け合わせたプロジェクトで、日本の文化の中に息づく遺伝子や美意識を目に見える形で伝え、平和や安寧といった和の精神を感じてもらい、次世代に文化を継いでいくことが狙い。

 第1弾は7月16、17日に奈良県の世界遺産・薬師寺で開催する。獅童は映像演出を駆使して行う新作歌舞伎舞踊「瑠璃光」に出演する。正義の獅子が平和の世を取り戻すストーリーで、会場には「ロックのライブのようにセンター花道を作る」という。

 獅童はコロナ禍で歌舞伎の興行が満足に行えない中、「僕ももうすぐ50歳になる。歌舞伎俳優の中村獅童として何ができるか考えた。祈りの文化や歌舞伎を通して、心をひとつにしたい」と説明。これまで超歌舞伎で初音ミクとコラボするなど、新たな挑戦を続けてきた。「歌舞伎はもともと最先端をいってた芸能。江戸時代にいろんなものを取り入れてエンターテイメントにしていった。時代を切り開く精神がある」と話し、「若い方達に興味を持っていただくのが自分たちの使命」と力を込めた。

 前日に市川海老蔵(44)の「十三代目市川團十郎白猿」襲名興行が11、12月に行われることが発表された。獅童は「人にはそれぞれ与えられた使命があるとすると、(海老蔵は)大名跡を継ぐ家に生まれた。僕には僕の襲名とは別の与えられた使命がある。歌舞伎を若い人たちにどう見てもらうか常々考えている」と語った。

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2022年6月1日のニュース