藤井王位挑戦者 豊島九段に決定 “天敵”へのリベンジ闘志「いい戦いができるように」

[ 2022年6月1日 05:00 ]

王位戦挑戦者決定戦で勝利した豊島将之九段(日本将棋連盟提供)
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 将棋の藤井聡太王位(19)=王将、竜王、叡王、棋聖含め5冠=への挑戦権を懸けた第63期王位戦の挑戦者決定戦が31日、大阪市の関西将棋会館で指され、豊島将之九段(32)が池永天志五段(29)を171手で破って、2期連続で挑戦者の座を獲得した。

 ともに1分将棋にもつれこむ難解な終盤戦を、最後は実力者らしく冷静に寄せきった。これで完敗に終わった前期に続いて再び藤井に挑むことになる。

 昨年度、保持していた竜王、叡王を失い無冠となったが、奪ったのはいずれも藤井。過去の対戦成績こそ10勝13敗ときっ抗し、最初に6連勝して“キラー”と呼ばれたものの、昨年度は4勝12敗と大きく負け越した。

 今や立場が逆転した“天敵”に挑むことに終局後は「しっかり準備していい内容の将棋を指せるようにしたい。前回は1勝しかできなかったので…もうちょっといい戦いができるように」。自嘲気味ながらもリベンジの炎を燃やしていた。

 7番勝負第1局は今月28、29両日、愛知県犬山市で行われる。

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2022年6月1日のニュース