萩本欽一 演出家から「才能がない」と辞めろと言われるも続けられた理由とは 「最初が良かったね」

[ 2022年4月20日 13:04 ]

タレント萩本欽一
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 タレントの萩本欽一(80)が20日放送のニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)に出演。修業時代に演出家から言われた言葉を振り返った。

 パーソナリティーの垣花正によるインタビューに登場。垣花から「『いつまでたっても喜劇人の雰囲気出ないから辞めな』って言われたっていうのは本当なんですか」と聞かれると、萩本は「3カ月目に言われましたよ」と明かした。

 「『コメディアンっていうのは早いやつで一週間、まあ普通で一カ月。で、3カ月たったけど、コメディアンのコの字もないやつは俺、会ったことない』って演出家が。『それは才能がない、無理だから。この道はね、苦労したら本当につらいお仕事だから、辞めるなら今のうちだから』って言うんで」と振り返った。その際、萩本は「ハイ、自分でも見えます、才能ないっていうのは間違いないと思います。分かりました」と答えたとした。

 垣花が「また、それがいい話で。『欽坊を残してやってくれ』って言う人がいるんですよね」と話を振ると、萩本は「俺の師匠(深見千三郎さん)がちょっとしょんぼりしてたら、『何があったんだって』」と告白した。「今、クビになりました」と明るく話すと「お前はまだやりたいのか」との質問が。「やりたいっていうか、才能ないのは分かったんですけど、3カ月は早いですよね」と答えると、「師匠っていう人が『ちょっと待ってろ』って降りてって。1分ぐらいしたら帰って来て、『俺がちょっと話したらずっといればいいって』」と話をつけてくれたとした。

 萩本が「本当ですか、ありがとうございます」と話し、しばらくすると、演出家が萩本のもとを訪れ、「今お前の師匠来たよ。『あいつ才能ないけど、お返事のはいだけ、あんな元気のいい返事をする子は置いといてくれ』って言いに来た」と明かしたという。さらに「欽坊な、この仕事っていうのは誰かファンがつくっていう、そういう仕事なんだよ。お前みたいな下手なやつにファンが一人いるっていうのは、それはお前は才能があることだ。二度と辞めるんではない」と言われたとした。

 萩本は「ですから、自分でダメだと思っても、誰か一人支える人がいたら、人生は乗り切れる、最初が良かったね」としみじみと話した。

 萩本の師匠、深見千三郎さんはビートたけしの師匠としても知られている。

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2022年4月20日のニュース