広瀬陽子氏 今後のロシア軍「5月9日の戦勝パレード…ここで大きな動きに出てくる可能性は極めて高い」

[ 2022年4月20日 17:18 ]

 ロシア政治を研究し、政府の国家安全保障局顧問(2018~20年)などを歴任した慶大総合政策学部教授の広瀬陽子氏が20日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)にリモートで生出演。ロシア軍が陥落を目指しているとみられるウクライナ南東部マリウポリの今後と、ロシア側の今後の出方について展望した。

 陥落危機にあるマリウポリでは、ウクライナ軍の拠点となっている製鉄所の地下シェルターで子どもや女性ら約1000人が避難生活を続けている。ロシア軍が大規模な攻撃を行った場合、ブチャを超える民間人の被害が懸念される。羽鳥慎一アナウンサーから「製鉄所への攻撃はどうお考えでしょう?」と振られ、広瀬氏は「何が起きても仕方がない状況になっているという風に思います。ロシアは何としてもこの製鉄所を落としていきたいというところ」との見方を示した。

 その上で「残虐性の高い展開というのが今後製鉄所でも展開される可能性があります。そうしていきますと心理的ダメージを与えるためにも、例えばガスを注入するなど非常に残虐性の高い方向で攻撃をし、一方で製鉄所は維持してロシアが摂取していくとようなことを目指すと考えられます」と説明。さらに「このやり方は一般人の方も相当被害にあうと思われる」といい「5月9日の戦勝パレードに向けて、何か戦果を出していきたいという中では、ここで大きな動きに出てくる可能性というのは極めて高い」と自身の見解を語った。

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2022年4月20日のニュース