見上愛 主演映画でギター弾き語り 「気持ちで演奏した」
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【牧 元一の孤人焦点】5月10日公開の映画「不死身ラヴァーズ」(松居大悟監督)に主演した俳優の見上愛(23)がインタビューに応じた。最近はWOWOWのドラマ「ゲームの名は誘拐」(6月放送)でヒロインを務め、NHK大河ドラマ初出演作「光る君へ」の撮影にも臨むなど、役者として充実した日々。その胸の内を聞いた。
──主演映画「不死身ラヴァーズ」のオーディションに合格した時はどんな気持ちでしたか?
「受かると思っていなかったので、とてもうれしかったです。オーディションは面談形式のような感じで、私の目の前にプロデューサーさんや松居大悟監督がいて、台本に書かれたシーンを1人で演じたのですが、途中から松居監督が私の周りを回りながらお芝居を見始めて、怖かったです(笑)。その後、いろいろな質問を受けて答えたのですが、反応が薄かったので絶対に落ちたと思いました」
──起用理由を聞きましたか?
「聞いていません。ただ、後日、松居監督が『見上さんの芝居に自分の理解が追いつかなかった。そんな人と一緒に映画を作ったら違う景色が見えるのではないかと思った』というようなお話をされている文章を読みました。機会があれば、映画が完成して理解できたのかどうか聞いてみたいです(笑)」
──初めての単独主演映画となりましたが、撮影の時に重圧を感じましたか?
「クランクインする前は結構ドキドキしました。でも、撮影が始まったら、監督や佐藤寛太さんら他のキャスト、スタッフの方々がみんなおおらかで柔らかなタイプなので、あまり緊張するようなことはなく、素でいられました」
──主人公の長谷部りのがアコースティックギターを弾きながらGO!GO!7188の「C7」を歌うシーンが素敵です。
「元々、弾き語りのシーンは台本になかったのですが、オーディションに合格した後に監督と面談した時、私がギターを弾けることを監督が知って、あのシーンが加わりました。歌う曲は、私が中高時代にバンドで演奏していた十数曲くらいのリストを送って、歌詞の内容が作品に合っているということで『C7』に決まりました。私たちのバンドは飽きっぽかったので、ライブごとに違う曲を演奏していたのですが、『C7』は思い入れが深くて何度も演奏していた曲でした」
──そのバンドで見上さんはボーカル&ギターだったのですか?
「ギターだったのですが、途中でボーカルの子がやめちゃったので、仕方なくベースの子と半分ずつ歌うようになりました」
──撮影前にどのくらい練習しましたか?
「あのシーンの撮影まで2週間くらいしかありませんでした。忘れているかもしれないと思いましたが、弾いてみると意外に指が動きました。ただ、バンドではエレキを弾いていたので、アコギで弾くのが大変でした。監督から『撮影で弾くギターは使い慣れたものがいいのでは』とお話があり、写真を送ったところ、選ばれたのは父のギブソン・ハミングバードでした(笑)。ハミングバードは私としてはコードを押さえにくいのですが、弾き語りにはぴったりなので、ミュージシャンともお仕事をされて音楽に詳しい松居監督らしいと思いました」
──撮影はどうでしたか?
「難しくて何テイクも撮りました。途中で監督から『じゅん(りのの運命の相手。演じているのは佐藤寛太)に伝えられない思い、自分の中で消化しきれていないことをギターの音と歌に乗せて届けてほしい』とお話があり、うまく弾こうとするのではなく気持ちで演奏したらOKになりました。コードをちゃんと押さえられていないところもあるのですが、そのまま映っています」
──見る人の胸に響くシーンになっていると思います。ご自身の感想は?
「りのの思いがよく表れている良いシーンだと思います。カメラマンさんも佐藤さんも『とても良かった。お気に入りのシーン』と言ってくださいました。試写で見て、監督は音楽のシーンを撮るのがうまいなと思いました」
──映画を見ていると次第にりのが見上さん本人に感じられます。
「この映画も含め5回共演している青木柚さんも『こんなに見上に似ているキャラクターはないと思う』と言っていました。私は最初、全く似ていないと思っていましたが、演じているうちに、意外に似ているというか、りのの思考回路をとてもよく理解できるようになりました。たぶん、私の仲の良い友だちが見ている私の一面がりのの中にあるのだと思います」
──見上さんはりののように連日、愛の告白をするのですか!?
「それは絶対に無理です(笑)」
──けれど、映画を見終わると、これは当て書き?とも感じます。
「青木さんにもそう言われましたし、他の方からも言われます。でも、この作品はちゃんと原作の漫画があって、主人公は男女逆転していますが、キャラクター自体は変わっていません」
──当て書きだと思われることは?
「そんな作品に出合ったことがないので、ありがたいです」
──作品全体を通しての感想は?
「パワーに満ちた映画だなと。私自身が元気がない時に見て元気になったので、いろんな方々を元気にできるんじゃないかと思います。この作品は不思議で、ぶっ飛んでいます。こういう作品に携わりたいと思っていたので、うれしいです」
──ヒロインを務めるWOWOWのドラマ「ゲームの名は誘拐」(全4回)の放送・配信が6月にスタートします。亀梨和也さんが演じる主人公・佐久間駿介とともに狂言誘拐を企てる葛城樹理役ですが、撮影はどうでしたか?
「亀梨さんと初めてお会いした時はオーラに驚いてしまって話しかけられませんでした。佐久間のようにクールな人なのだろうと想像していたのですが、気さくに話しかけてくださり、意外にチャーミングな方でした(笑)。現場では常にみんなの士気を高めてくださって、その背中を見てついて行けば大丈夫だという安心感がありましたし、カリスマ性に引っ張って頂きました」
──演じていて難しかったところは?
「樹理は感情表現がストレートで、嫌な物は嫌だとはっきり言うタイプ。自由奔放に見えますが、実は繊細でミステリアスな面を持っていて、それを計算して出していたり、そうでなかったりする子なので、本当にこういう子がいるかもしれないというリアリティーを意識して演じているうちに、自分の中でも何が本当か分からなくなってきてしまって、私自身も騙され振り回されました(笑)」
──印象に残る芝居は?
「台本で6ページくらいの長ぜりふがあって、撮影前からかなり緊張していましたが、この物語の重要な部分でもあり、樹理にとっても大事な場面でもあるので、その役割をしっかり果たそうという思いで演じきりました」
──放送中のNHK大河ドラマ「光る君へ」で大河初出演することについては?
「出演させて頂いてうれしいです。衣装合わせの時、初めて十二単を着させて頂いて『これは軽い方です』と言われたのですが、あまりに重いので驚きました」
──主人公・まひろ(吉高由里子)が仕える藤原彰子役をどのように演じていますか?
「自分の品性が問われているような感覚があります。平安時代の人たちの感覚は現代の人間として理解できない部分もあるのですが、当時は普通だったその感覚からずれることのないように気をつけながら演じています。決まり事が現代劇より多く、演じる年齢の幅も広いので、難しさも感じています」
──今年は1月から放送された「春になったら」、4月からの「Re:リベンジ─欲望の果てに─」と2期連続で民放ドラマにレギュラー出演するなど、役者としての活躍が目立っています。現在の自分をどう感じていますか?
「昨年の春に大学を卒業して社会人になったことが大きいです。以前は『大学生の自分』と『仕事をしている自分』でバランスを取っていましたが、大学生ではなくなって最初はバランスが取りにくかったです。でも、昨年6月に中高の同級生と雑誌(「Muffin magazine(マフィン・マガジン)」)を創刊して仕事以外の創作や表現の時間を作ることでバランスが取れるようになりました。最近は仕事をする自覚や責任感も強くなりました」
──役者業に関してはどんな状況だと感じていますか?
「ゴールデンタイムのドラマに出させて頂くようになって、番宣で取材を受けたりバラエティー番組に出演させて頂いたりする機会が増えました。最近は、役者の仕事はお芝居だけではなく、取材に対する受け答えやバラエティーでのトークなど、いろいろな才能がないと成立しないと感じています。もちろん、充実感はありますが、不安な部分もありますし、今は探っている時期で、だんだん自分のやり方が見えてきてもっと上手にできるようになったら今よりも楽しめるだろうと思います」
──将来的にはどうなりたいと考えていますか?
「表現の幅を狭めたくないという思いがあります。役者だけではなく、いろんなことに挑戦したい、新たな挑戦を恐れずにいたいと思っています。あとは健康第一(笑)。体もそうですが、心の健康を保つことも大切ですね」
──将来的にぜひ公の場所でギターの弾き語りをしてほしいです。
「やってみたいとは思います。ただ、個人でやるのは恥ずかしいです。バンドの一員としてやる方が私には向いている気がします」
──最後にファンへのメッセージをお願いします。
「皆さんに元気でいてほしいです!(笑)」
◇見上 愛(みかみ・あい)2000年(平12)10月26日生まれ、東京都出身の23歳。21年のNHKドラマ「きれいのくに」で注目される。同年公開の映画「衝動」に主演。22年からJRAの年間プロモーションキャラクター。同年、TBS系のドラマ「liar」に主演。23年、TBS系のドラマ「往生際の意味を知れ!」に主演。
◆牧 元一(まき・もとかず) スポーツニッポン新聞社編集局文化社会部専門委員。テレビやラジオ、音楽、釣りなどを担当。
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