中村逸郎氏 ローマ教皇のロシア正教への影響に「ローマカトリックとロシア正教会は和解ができていない」

[ 2022年4月4日 09:15 ]

フジテレビ社屋
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 ロシア政治を専門とする筑波学院大・中村逸郎教授が4日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ローマ教皇フランシスコが、ロシアのプーチン大統領について名指しを避けながらも「時代錯誤の権力者が戦争を引き起こしている」と批判したことについて言及した。

 教皇は2~3日、地中海の島国マルタを訪問し、首都バレッタでベッラ大統領らを前に演説。東欧から「戦争の暗闇が広がっている」と指摘し「他国への侵攻や核による脅迫は大昔のおぞましい記憶だと思っていた」と強調。ウクライナからの避難民について緊急事態が拡大していると危機感を示した。記者団にはウクライナの首都キーウ(キエフ)訪問を「検討中だ」とも述べた。実現性は不透明だが、同国への連帯を示したい考えとみられる。

 MCの谷原章介に「ロシア正教でもローマ教皇っていうのは影響力あるんでしょうか?」と聞かれた中村氏は「実は全く別なんですね。ですから、もともとロシア正教会というのは欧州、イタリアから始まったわけですけど、東ローマと西ローマに分かれてしまったってことで、いまだにローマカトリックとロシア正教会は歴史的に和解ができていないってことです」と説明した。

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2022年4月4日のニュース