中村逸郎氏 ロシア軍の“大量虐殺”情報に「国際機関は安全確保しながらでも内情見て国際社会に発信を」

[ 2022年4月4日 08:32 ]

フジテレビ社屋
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 ロシア政治を専門とする筑波学院大・中村逸郎教授が4日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ロシアの侵攻を受けているウクライナのゼレンスキー大統領は、首都・キーウ(キエフ)周辺で、多くの市民が殺害されたことについて「大量虐殺だ」とロシアを非難したことに言及した。

 人口約3万7000人のブチャだけで280人の遺体を集団埋葬したとフェドルク市長が2日明らかにした。14歳の子供も殺害されたという。路上では平服姿の市民の遺体が多数散らばっているのが確認された。ゼレンスキー大統領はキーウ周辺の惨状を「ジェノサイド(大量虐殺)だ」と非難し「後ろ手に縛られて殺害された人や拷問を受けた子供もいた」と訴えた。一方、ロシア国防省は、殺害されたとする市民の映像について「死後硬直が見られず、ウクライナ側が西側メディア用に制作したもの」と主張した。

 中村氏は「痛ましいですね。今何が起こっているのか全然分からなくなっていて、大切なことはウクライナ全土で停戦するよりも、こういったいろんな所で悲劇が起こっているわけですね。そこの一つ一つを停戦に向けて動き出さなければいけない」と言い、「そのために国際機関も一体何が起こっているのか、安全を確保しながらでも内情というものをしっかり見て国際社会に発信して、そして停戦の枠組みというのをウクライナとロシアだけでなく、国際社会も巻き込んだ形の停戦に向けての枠組みづくりというのが非常に重要になってきているなと思っています」と自身の考えを述べた。

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2022年4月4日のニュース