ダウンタウン 31年ぶりに漫才 30分即興アドリブで

[ 2022年4月4日 05:30 ]

「伝説の一日」で31年ぶりに漫才を披露したダウンタウン
Photo By 提供写真

 吉本興業創業110周年を記念した特別公演「伝説の一日」の千秋楽公演が3日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で行われた。4公演を行い、3回目に「ダウンタウン」が登場。劇場に生出演することさえレアな浜田雅功(58)と松本人志(58)が、実に31年ぶりに観客の前で漫才を披露した。まさに伝説の一日となった。

 出ばやしはEPOの「DOWN TOWN」。午後5時ちょうど、2人がマイクスタンドの前に立つ。観客は歓声が禁止されていたが、“歴史的光景”を前に我慢ができず大歓声。「凄い、一番前まで埋まってる」。浜田はニンマリ。「やりづらいよ。死ぬほど後輩見てるし」。松本は自ら注目度の高さを話題にした。

 「肩慣らしにクイズでも良いですよ」

 松本の言葉で即興漫才がスタート。若手の時の「クイズネタ」をほうふつさせる“令和版のクイズネタ”。浜田が東京タワーの高さを問題に出し、掛け合いを進めた。

 打ち合わせなし、アドリブだけの30分間。松本が自由にボケまくり、タジタジになった浜田は思わず「何も打ち合わせしてくれへんかったし」と舞台裏を暴露。松本は「やれてるんやから、ええやん。中年男性としては頑張ってる方や」と返して笑いにした。

 吉本によると、ダウンタウンの漫才は31年ぶり。最後の漫才は、くしくも同じNGKのステージで行った91年発売のビデオ用の収録だった。関係者は「2019年の『笑ってはいけない』で昔のネタのさわりを披露しましたが、本格的な漫才はやっていませんでしたから」と驚いた。

 10年前の創業100周年時の「伝説の一日」でも2人でステージに立ったが、その時は音楽と笑いが融合したミュージカル調の出し物だった。激レアな機会とあって、この日は舞台袖も100人近くの芸人で大混雑。博多華丸・大吉、次長課長らベテランから若手まで、さらに大崎洋会長、岡本昭彦社長ら吉本の関係者もジッと見守った。

 即興漫才ながら、息はピッタリ。最後は浜田が「もうええわ!」と強引に締め、大喝采の中、“伝説”は幕を閉じた。

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2022年4月4日のニュース