広瀬陽子氏 プーチン大統領支持率上昇に「今後プーチン大統領がまだ居座ってしまう可能性がある」

[ 2022年4月4日 16:12 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 ロシア政治を研究し、政府の国家安全保障局顧問(2018~20年)などを歴任した慶大総合政策学部教授の広瀬陽子氏が4日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演。ウクライナへ軍事侵攻を続けるロシアのプーチン大統領の支持率について言及した。

 ロシアの独立系世論調査機関が3月24日~30日にかけて行った世論調査で、プーチン大統領の活動を「支持する」と答えたのは83%で、「支持しない」の15%を大きく上回った。2月のウクライナ侵攻直前に行われた調査では支持率が71%で、侵攻後に大きく上昇したことになる。

 広瀬氏は「これは私にとっても非常に意外で。プーチン大統領の行動というのはSNSなどでも明らかになる中で、西側からは批判されているという事を知っている国民もいるわけですけども、やはりSNSなどが弾圧をされ、そして政府のメディア統制が非常に上手くいっていて、プロパガンダが国民に浸透してしまっているというような状況が現在あります」と説明。その上で「そうなると、国民の中からプーチン大統領を引きずり降ろそうというような空気が出てこない可能性があります」と指摘した。さらに「それを我々は期待していたところですけども、そこがうまくいかないとなりますと、今後プーチン大統領がまだ居座ってしまう可能性がある。そうなりますと、今後のロシアの政治も非常に難しくなると思われます」と語った。

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2022年4月4日のニュース