玉川徹氏 ロシアとNATOで「偶発的な衝突起きないよう、第三次世界大戦避けようとする意思が」

[ 2022年3月7日 14:46 ]

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 テレビ朝日の玉川徹氏が7日、同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。ロシアのウクライナへの侵攻について言及した。

 番組では、ロシアによる激しい空爆を阻止するため、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)に飛行禁止区域を設けるよう求めていることを取り上げた。玉川氏は「第三次世界大戦という話も出てきましたけど、もちろん可能性はゼロではありませんが、現段階ではその可能性は低いと僕は思います。そこは日本としても過度に熱くならずに冷静に見ないといけないところだと思います」とコメント。

 続けて「例えば飛行禁止区域に関する話でも、NATOは飛行禁止区域をつくりませんね。“飛行禁止区域ぐらいつくったらいいじゃないか”と思う方もいらっしゃると思いますが、飛行禁止区域をつくるということは、そこに例えばロシアの飛行機が入ってきた時は、NATOの戦闘機で撃墜するということですから。そこでNATOとロシアの間で戦闘が起きるということです。それはNATOも望んでいないですよね」と話した。

 「それから米国もこの状況で一番怖いのは偶発的な戦闘。例えば、NATO関係国とロシアとの間で起きるということで、CNNが報じていますけど、偶発的な衝突が起きないようにロシアと米国の間でホットラインを結ぶことを合意していますよね。ですので、ウクライナの中で激しい戦闘が行われていますけど、それをNATO対ロシアにしないようにお互いでホットラインをつくろうとしているような状況を考えると、今のところは第三次世界大戦のようなことは避けようとする意思が双方に働いているということは間違いないと思う」と持論を述べた。

 「ただ、ウクライナに関しては非常に厳しい状況であるのは間違いないです。キエフの陥落は避けられないだろうというのが米国政府の見方、残念ながらキエフは難しいのかなと。問題はどれだけ民間人の犠牲者を減らすか。全面侵攻が始まる前にいかに避難させるか、ここが人道的なポイントになってくると思います」とコメントした。

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2022年3月7日のニュース