露メディア報道「人道回廊実施へ」 専門家が意図指摘「戦闘しやすくなるという意味も」

[ 2022年3月7日 15:12 ]

 ロシア、ウクライナ情勢に詳しい大和大学の佐々木正明教授が7日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演し、戦闘中の両国間で合意した人道回廊について解説した。

 戦闘地域のウクライナ国民を安全に避難させるために確保するルートを設置することで、両国間の停戦協議で既に合意。これまでロシア軍の停戦違反を理由に実施延期となっていた。番組中に速報として、ロシア側が人道回廊の実施を発表したという同国メディアの報道を伝えた。報道によると、人道回廊が実施されるのは首都キエフ、第2の都市ハリコフに加え、南部ヘルソン、北東の都市スミーの4都市という。

 この報道に佐々木氏は、ウクライナの住民が犠牲になり、ロシアに国際社会から非難の声が上がっていることを引き合いにコメントした。「ロシア側にとっても、民間人が早く外に出すというのは戦闘しやすくなるという意味もあるのかなと考えています」と、ロシア側の思惑を推測した。

 MCのフリーアナウンサー宮根誠司も「残っている人たちは、ロシア軍に対して反逆している人ですよね?と。その人たちを攻撃することが変に正当化されてしまうのでは?」と懸念を示した。すると佐々木氏は「今後の戦闘を考えますと、戦闘員しかいなくなるということを考えると、激戦が始まるということも危惧しております」と述べた。

続きを表示

2022年3月7日のニュース