三山ひろし 落語と二刀流!師匠・立川志の春との二人会で30分熱演 練習20日間で毎日4回通し稽古

[ 2022年3月7日 05:30 ]

師匠の立川志の春と二人会を開いた三山家とさ春こと三山ひろし
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 演歌歌手の三山ひろし(41)が6日、東京・亀有のかめありリリオホールで「三山家とさ春」の名前で落語会を行った。

 師匠の立川志の春(45)との二人会で、約30分にわたってお題の「厩火事(うまやかじ)」を披露した。厩火事は怠け者の亭主と女房の人情噺(ばなし)。「落語を50席ぐらいやった人が覚える噺」(志の春)という難しいお題だったが、約400人の聴衆の心をつかみ最後までやり通した。

 2020年の三山の座長公演に志の春が出演。その後、テレビ番組の企画で落語をすることになり、志の春が師匠となった。昨年9月17日の誕生日に、お江戸両国亭で初めて高座に上がった。「とさ春」は高知出身の三山にちなんだ名前だ。

 練習期間が20日間しかなく、毎日4回の通し稽古を重ねた。いつしか夢に落語が出てくるようになり「失敗する夢ばかりで。マクラは出てくるけど、本編が出てこない悪夢に襲われた」と苦笑い。「師匠に相談したら“それは落語家が見る夢だから見なくていい”と言われた」と明かした。

 演歌歌手としてステージから客席をくまなく見るクセがあり「顔の振りが大きくなっちゃうので、師匠からそういった細かいことも教えていただいた」と明かした。志の春は「元々しゃべりができて、リズム感をお持ちの方。落語はリズムが大事だけど、最初からできていた。正攻法で味が出てるので凄く良い」と太鼓判を押した。

 本業では1月に新曲「花恋歌~はなれんか~」を発売。落語から影響を受けたことを聞かれると「落語は演じてやってる世界。一人一人を描写することは、歌の世界の人物描写にもつながる。詞の理解度の深さが高まってる。とても良い影響がある」と充実の表情を浮かべた。

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2022年3月7日のニュース