コシノジュンコさん「最悪な失敗」を回顧、3000万円“持ち逃げ”被害も奇跡の展開

[ 2022年3月7日 22:26 ]

コシノジュンコさん
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 ファッションデザイナー・コシノジュンコさんが7日放送の日本テレビ「人生が変わる1分間の深イイ話」(月曜後9・00)に出演。これまでの人生で「最悪な失敗」というエピソードを告白した。

 19歳で新人デザイナーの登竜門として知られる「装苑賞」を受賞し、パリコレに22年連続で参加。世界中でファッションショーを成功させるなど活躍しているコシノさんだが、1度だけファッションデザイナーを辞めざるを得ないような事件があったという。「私の最悪な失敗ですね」と表現した出来事は1974年、デザイナーとして名が売れていた35歳のころに起きた。

 当時、ブティックの経理を全て任せていた男性が、銀行から借りた3000万円を持って音信不通になったとし、「ハンコを預けたのが大間違い、実印を」とコシノさん。さらに不運だったのが、3000万円の返済期限1週間前に“持ち逃げ”が発覚したこと。「1週間以内に(お金を)作らないと会社が倒産するという」状況に陥ったそうだ。

 コシノさんは友人や母親からお金を借り、奔走するも300万円足りなかった。「お店に座っていたの、やること全部やったわ、これでダメだったら、いいやって思っていた」と、途方に暮れていたその時。「来たことない(お店の)ビルの大家さんが入ってきて。『僕子どもがいないから、あなたを見ていると子どもみたいに思える。もしも自分に子どもがいたら相当お金かかるんだろうな。だからあげる』って、300万円くれたんです」と明かした。

 奇跡的な展開で、危機を乗り切ったコシノさん。「ポーンって(大家さんが)くれたの。『お金が天から降ってきた』って言ったくらい」と、しみじみ振り返っていた。

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2022年3月7日のニュース