お見送り芸人しんいちがR―1優勝!サンド伊達が命名 富澤も助言「あなたたちがいなかったら…」

[ 2022年3月7日 05:30 ]

「R―1グランプリ」の決勝で優勝し涙を流すお見送り芸人しんいち(中央)
Photo By 提供写真

 ひとり芸日本一決定戦「R―1グランプリ2022」が6日、東京・台場のフジテレビで行われ、お見送り芸人しんいち(36)が20代目王者に輝いた。出場資格ギリギリの芸歴10年目のラストイヤーで3199人の頂点に立ち、優勝賞金500万円を獲得した。

 ギター片手に抜群の歌唱力で、さまざまな人を皮肉りまくる毒を含んだスタイルが特徴だが、優勝が決まると号泣。「2017年にネタをめっちゃ飛ばしたブルゾンちえみにありがとうと言いたい」とボケてみせたが、涙は止まらず、その場に座り込んで喜びをかみしめた。番組終了後の会見では「気持ちが落ち着いてから舞台裏でお母さんと電話したのですが、またワーッと涙が…いろんな人に感謝して喜んでいます」と笑顔を見せた。

 決勝は8人で行われ、ファーストステージはZAZY(33)が1位。しんいちは463点で吉住(32)、「金の国」渡部おにぎり(27)と並んだが、審査員5人の決選投票でファイナルステージに進出。同じくラストイヤーのZAZYとの対決を制した。

 大学卒業後に芸人となったが、なかなか芽が出ず「サンドウィッチマン」が所属するグレープカンパニーに拾ってもらった。クビ寸前になりながらも芸を磨き上げ、栄冠を獲得。芸名はサンドの伊達みきお(47)が命名し、「ギターと歌でやれよ」と助言したのも富澤たけし(47)だ。事務所唯一のM―1王者であるサンドに対し、今回の優勝で事務所初のR―1の頂点に立ったしんいち。「あなたたちがいなかったら今はない。ありがとうございますと言いたい」と感謝した。

 親の反対を押し切りながら夢を追いかけ、両親は親戚たちから「しんいちはいつ芸人をやめるの?」と言われていたことを吐露。つらかった時期を振り返り、賞金500万円の使い道については「いったんお父さんとお母さんに預けます」と説明。妹2人、おいっ子4人、めいっ子1人の“大家族”だといい「すでに家族内で配分が決まっているみたい。100万くらいは戻ってきてほしいな」と笑った。

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2022年3月7日のニュース