日産自動車、ウクライナに総額3億円を超える支援へ ロシアの工場の稼働を近日中に停止予定

[ 2022年3月7日 20:24 ]

ウクライナ国旗(ロイター)

 日産自動車がウクライナにおける人道的危機への支援を決定したことを7日、公式ホームページで発表した。

 ロシアの侵攻を受けているウクライナに対して日産自動車は「日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田 誠)は、常に人々の安全と生活を最優先に考えており、ウクライナにおける人道的危機に対して、総額250万ユーロ(約3億円)を超える支援を行います。また、『日産ケア基金(Nissan Cares Fund)』を創設し、従業員とその家族を含め、今回の危機に影響を受けている多くの人々を支援するための幅広い取り組みに貢献していきます」と発表した。

 さらに「日産は、赤十字社とその他NPOに100万ユーロを寄付し、家族や子どもたちの命を救う支援や必要な物資を提供するため、現在進行中の緊急活動を支援します。また、必要に応じて、車両の寄贈を行う用意があります」とした。

 「また、日産は、この特別基金に今回の危機の影響を受けている国々の従業員とその家族に対して経済的な安定と継続的な支援を提供するため、150万ユーロの資金を拠出します。この支援には、それぞれの状況に応じて、転居費用、避難した家族の生活費、医療費、子どものための特別支援などが含まれます。そして、従業員やパートナーは、この特別基金に金銭、食料、衣料などの物資を寄付することが可能です」と特別基金の用途を説明した。

 「CEOの内田誠は『私たちは、多くの人々や家族、そして私たち日産ファミリーのメンバーが苦しんでいることに心を痛めています。私たちは、『日産ケア基金』を設立し、従業員とともに、この計り知れない人道的危機に24時間体制で対応している国際的な取り組みを支援していきます。そして、一刻も早くこのような状況が終結することを願っています。』と述べました。なお、ロシアでの事業については、既にロシアへの車両の輸出を停止していますが、サンクトペテルブルク工場の稼働も近日中に停止する予定です」とロシアの工場の稼働も停止する方針を示した。

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2022年3月7日のニュース