有働由美子アナ「選手に調子を聞くな」、元NHK・小野塚康之アナからの“指導”を回顧

[ 2022年3月4日 17:37 ]

有働由美子アナウンサー
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 元NHKの有働由美子アナウンサー(52)が4日、ニッポン放送「うどうのらじお」(金曜後3・30)に出演し、新人時代に受けた教育について語った。

 有働アナは、甲子園で300試合以上、高校野球を実況しNHK退局後は「実況家」として活躍する小野塚康之氏に「新人時代から、中継の仕方やニュースの読み方を教えていただいた」と振り返った。駆け出し時代、1分間の中継など短いコーナーを担当したいい、「原稿用紙400字詰めいっぱいにならない量だけど。それを何時間もかけて、こっちのほうが伝えられるんじゃないかとか『てにをは』まで。ありましたね」と、しみじみ話した。

 NHKに「入局した時に一番最初に言われた」言葉は、「『ご覧ください青い空』っていうのをテレビで言う愚かさよ」だったそう。真意について、視聴者は映像を見れば青い空であることは認識できるとし、「それ(映像)にない情報を言うのが私たちの役目。そんなのは見ている人が分かる」と説明した。ご覧くださいと呼びかけることも不要。「余計な言葉を言いすぎると映像に飽きるから、『削げ』って言われた」と明かした。その助言を受け、さまざまなことを考えるようになったと話し、「そういう教育をしてくれた小野塚さんはスポーツアナウンサーで」と続けた。

 小野塚氏からは、スポーツ取材でもアドバイスを受けた。「軽々しく選手に声をかけて『今日の体調どうですか?』『調子どうですか?』とか聞くな。お前が聞いたところで彼・彼女が言った『調子いいですよ』っていうのが、どういうものか分からないだろう、一介のアナウンサーに。だったら選手を見て、昨日とどういう違う練習をしているのか、この1週間でどういう違いがあるのかを見ろ」と言われたという。ほかにも、小野塚氏と甲子園をともに取材したことなどを、懐かしそうに話していた。

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2022年3月4日のニュース