ウクライナ出身の政治学者グレンコ氏 2回目の停戦交渉に見解「ロシアは戦争を止める気はなくて…」

[ 2022年3月4日 09:55 ]

フジテレビ社屋
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 ウクライナ出身の政治学者、グレンコ・アンドリー氏が4日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問が3日、ベラルーシで行われたロシアとの2度目の停戦交渉で、戦闘地域から一般市民を退避させる間、双方が一時的に交戦を停止することで合意したと記者団に明らかにしたことに言及した。

 交渉終了後にポドリャク氏は「期待していた成果はなかった」としつつ、近く双方が連絡手段を確保し、一般市民の退避ルート確保に協力することで一致したと述べた。停戦交渉に関しウクライナのゼレンスキー大統領は3日、テレビ中継方式で記者会見し継続の意思は示しつつ「妥協できない点もある」と述べ、難航を示唆した。

 MCの谷原章介に「この2回目の協議の内容、そして協議は続けられる。いかがでしょう」と聞かれたアンドリー氏は「ウクライナの新たな要求については当然のことで、結局ロシアはこの1週間で無差別の民間マンションに対するミサイル攻撃など、民間の犠牲者を増やす一方なので、その中で停戦が無理な場合はせめて民間の犠牲者だけでも減らしたいという思いがあって、その条件を出したんですね。なのでそういうところからロシアは戦争を止める気はなくて、これからもどんどん攻めていくということを想定してこのような提案が出ています」と自身の見解を話した。

 そして「ただ、ロシアは同意したとは言うんですけど、実際にロシアがどこまでそれを守るかっていう保証はない」と懸念を示し、「民間人が退避するまで攻撃はしないと言うんだけれども、結局それをコントロールする手段もないし、ロシアにそれを守らせるすべもないわけだから、プーチンは民間人が退避してから攻撃しましたとたぶん発表するでしょうけど、実際はあんまりしないんじゃないかなと思います。というのは、今までも東部2州で局地戦が行われた時に似たような一時休戦の合意が何度も結ばれているんですけど、結局ロシアはそれを守らずに砲撃を続けるので犠牲者が増えている」と話した。

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2022年3月4日のニュース