橋本環奈「ロンドンでも」 上白石萌音「食べても太らない無双状態」 舞台「千と千尋の神隠し」開幕

[ 2022年3月4日 04:00 ]

舞台「千と千尋の神隠し」で千尋役を演じる橋本環奈

 女優の橋本環奈(23)、上白石萌音(24)が3日、ダブルキャストで主演を務める舞台「千と千尋の神隠し」の会見を東京・帝国劇場で行った。東京公演は2日に同所で開幕し、29日まで上演。2001年に公開されたスタジオジブリの名作アニメ映画の舞台化で、今回が世界初演。「レ・ミゼラブル」などで知られるジョン・ケアード氏が演出を務めることでも話題だ。

 2日に初日を迎え、今作で初舞台を踏んだ橋本は「終わった後マリさん(夏木)たちに“よくやったね!”と抱きしめてもらった。これからもっと成長していきたいです」と笑顔。3日初日の上白石も「今も舞台稽古が続きますが、予定されていた日に幕が開いてカンパニーの皆さんに感謝しています」と話した。

 ダブルキャストならではの、それぞれの“千尋”を楽しむことができる。橋本は持ち前の華やかさを存分に発揮し、鈍くさいながらも前を向くエネルギッシュな千尋。一方の上白石は、まるで映画から千尋が抜け出てきたかのような自然体な演技で魅せる。上演時間は途中の休憩を含め、約3時間。ほぼ全てのシーンで舞台に立ち続けるほか、裏でも早替えなど休む暇はない。上白石は「1回通すだけで1・5キロ痩せちゃいました。今はいくら食べても太らない無双状態です!」と笑った。

 作中では映像に頼らず、50体以上のパペットと総勢32人のキャストによる表現も見どころの1つ。巨大化する湯婆婆や釜爺の長い腕、ススワタリや坊ネズミなど、全て人力で表現。舞台中央には高さ5メートルにのぼる湯屋「油屋」がそびえ立ち、360度回転しながらストーリーが進む。

 映画は03年米国アカデミー賞長編アニメーション映画部門賞受賞など世界中で愛されており、すでに舞台も海外から上演オファーが来ているという。橋本は「もし海外でやれるなら(演出のジョン・ケアード氏の故郷)ロンドンに行きたい!」と夢を語った。舞台は7月まで大阪など計5都市で上演される。

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