サックス奏者の平原まことさん死去 69歳 胃がん闘病 次女の平原綾香が報告「私の歌のルーツ」

[ 2021年11月26日 22:14 ]

さだまさしの還暦バースデーコンサートに娘の平原綾香とゲスト出演した平原まことさん(右)(2012年撮影)。
Photo By スポニチ

 日本を代表するサックス奏者の一人、平原まこと(ひらはら・まこと、本名智=まこと)さんが26日午前1時40分、胃がんのため死去した。69歳。大阪府出身。同日夜、次女で歌手の平原綾香(37)が公式サイトで報告した。葬儀・告別式は近親者のみで執り行う。後日、メモリアルコンサートの開催を検討している。

 綾香は「マルチサックスプレイヤー平原まことは2021年11月26日(金)午前1:40 旅立ちました。胃癌でした。いろんなたくさんの山をなんとか乗り越え、闘病を続けていました。再来年の50周年を目標にしていました」と報告。「愛してくれたアーティストのみなさん、父と共に奏でた最高の音楽仲間たち、大切な友人、あたたかいファンのみなさん、応援してくださったすべての方々に感謝の気持ちでいっぱいです」と謝意を表し「父は、私にとってサックスの師匠であり、私の歌のルーツであり、最愛で、最高の父でした。まだ実感がありません。ずっと心の中に父が生きています」と明かした。

 父はトランペット奏者の平原勉氏。歌手のAIKA(年齢非公表)は長女。幼少期を長崎で過ごし、2009~13年には綾香と長崎ブランド大使を務めた。

 サックスを中心にクラリネット、フルートなど8種類以上の楽器を吹きこなし、クラシックからジャズ、ロックまでジャンルを問わない名プレイヤー。

 服部克久率いる東京ポップスオーケストラでカーネギーホール公演、宮川泰と名匠「宮川組」でシカゴ公演などのコンサートを成功。谷村新司(72)さだまさし(69)山下達郎(68)や安全地帯、B’zら日本を代表する数多くのミュージシャンのレコーディングやライブに参加した。

 01年前期のNHK連続テレビ小説「ちゅらさん」のクラリネット、サックス、フルートの演奏を担当。アニメ「クレヨンしんちゃん」「ルパン三世」「機動戦士Ζガンダム」、スタジオジブリのアニメ映画「コクリコ坂から」、三谷幸喜氏(60)作・演出のミュージカル「オケピ!」などにも参加した。

続きを表示

この記事のフォト

2021年11月26日のニュース