夏木マリ、舞台「千と千尋」“リアル湯婆婆”は「新人の気持ち」 Wキャストに朴ロ美

[ 2021年11月10日 04:00 ]

舞台「千と千尋の神隠し」製作発表会に出席した夏木マリ(左)と朴ロ美
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 女優の橋本環奈(22)、上白石萌音(23)がダブル主演を務める舞台「千と千尋の神隠し」(来年2月開幕、帝国劇場ほか)の製作発表会が9日、都内で開催。湯婆婆と銭婆役を演じる夏木マリ(69)は2001年に公開されたアニメ映画のアフレコ収録を振り返った。

 キャラクターに声を当てる前は「湯婆婆はステレオタイプの悪役だと思っていた」という夏木は、「どう要求されてもいいように準備を頑張ってスタジオに入った」と万全の準備で臨んだ。しかし、宮崎駿監督(80)から「スタジオジブリには鈴木敏夫という人がいる。悪い人に見えるかもしれないけど、一生懸命に働いているだけで悪い人じゃない。湯婆婆も一生懸命働いているおばあちゃん」とのオーダーがあったことを明かした。夏木は「試写で映画を見たら湯婆婆がいい塩梅になっていた。宮崎さんのディレクションはすばらしいなと感じた。できあがりを見て感動したのを覚えている」と懐かしんだ。

 01年に公開された映画に引き続き、舞台で湯婆婆と銭婆を演じることになった夏木は「まさかリアルでの実演が舞台でかなうとは思っていなかった。とても楽しみ」とうれしそうで、「(アニメと舞台は)別物としてフレッシュに取り組ませていただきたい。新人の気持ちでやりたい」と気持ちを新たにした。

 夏木とのダブルキャストには声優の朴ロ美(ろみ=ロは王へんに路、49)が起用された。朴は、アニメの千尋を演じたのが柊瑠美だったことから、「私の名前と空見した方から『今度ジブリに出るんだね』と誤解されていた。私も自分が出るんだと思ってジブリに連絡したことがある」と笑いながら話し、「あれから20年たって千尋役ではないですが、湯婆婆と銭婆として出演することに胸が躍っております」とにっこり。「きっちり帝劇を油屋に変えていきたい」と意気込んだ。舞台は2月から3月に帝国劇場で上演された後、大阪、福岡、北海道、愛知も回る。

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2021年11月10日のニュース