熊田曜子 浮気は「一切していません」 DV訴訟できっぱり 被害届ためらいも「もう私1人では無理」

[ 2021年11月10日 05:30 ]

熊田曜子
Photo By スポニチ

 妻でタレントの熊田曜子(39)を殴ったとして暴行罪に問われた会社経営者の被告(38)の第2回公判が9日、東京地裁(深野英一裁判長)で開かれた。検察側の証人として熊田が出廷。証言台の周囲にパーティションが設置され、熊田の姿を確認できたのは裁判官、検察官、被告の弁護人のみ。夫婦の距離は2メートルほどだったが、顔を合わせることはなかった。スーツ姿の被告は目を閉じたり、メモを取りながら熊田の話に聞き入った。

 起訴状などによると、事件は5月18日未明に発生。酒に酔って帰宅した被告が、熊田の顔面を平手で殴った罪に問われている。

 2時間半に及んだ公判の冒頭、事件時に録音された生々しい音声データが流された。熊田は「(殴られた後)このままではもっと殴られる。誰か助けてほしいと思いました」と声を震わせた。

 音声はスマートフォンでとっさに録音した。5年前にも暴力を受け警察に相談。この時に受けた「密室での出来事は証拠品が出ないので、録音しておいてください」というアドバイスを思い出したという。被害届を出すことにためらいもあったが「もう私1人では無理だと思いました」と涙ながらに話した。

 事件の契機は、前日17日に熊田がママ友から「18日に子供を預かってほしい」と頼まれたこと。これを聞いた被告が怒り、熊田に「断れ」と指示したとされる。18日には、被告の希望で、夫婦で話し合いを持つ予定があったという。

 話し合いの内容については「4月から夫婦間で話し合いを持っていた。私がほかの男性と会っていると、夫が気にしていた。その続きかと思った」と説明。ただ「疑われた時もあるかもしれませんが、その都度話し合って納得してもらっていた」とし、警察の聴取に対しても「夫が私の浮気を疑ってたと思うけど、一切していません」と述べていたことが被告の弁護人からの質問で確認された。

 4月の話し合い以降に被告の帰宅時間が早くなるなど、熊田は夫婦関係が好転したと感じていた。そうした中で起きた事件。17日の次回公判では被告人質問が行われる。無罪を主張する被告が何を話すのか注目される。

続きを表示

この記事のフォト

2021年11月10日のニュース