舞台「千と千尋」カオナシに世界的ダンサー2人を起用 青蛙役はおばたのお兄さん

[ 2021年11月10日 04:00 ]

舞台「千と千尋の神隠し」製作発表会に出席した、カオナシ役の菅原小春と辻本知彦
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 女優の橋本環奈(22)、上白石萌音(23)がダブル主演を務める舞台「千と千尋の神隠し」(来年2月開幕、帝国劇場ほか)の製作発表会が9日、都内で行われ、カオナシを世界的ダンサーの菅原小春(29)と辻本知彦(43)が演じることが明らかになった。また、アニメ版でダミ声が印象的だった青蛙役をピン芸人のおばたのお兄さん(33)が演じることも発表された。

 10代で数々の有名ダンスコンテストで優勝している菅原は、「第69回NHK紅白歌合戦」で初出場した歌手・米津玄師(30)の「Lemon」歌唱中にダンスを披露し、話題に。ダンスのほか、大河ドラマ「いだてん」、連続テレビ小説「おかえりモネ」に出演するなど女優としても活躍している。辻本はシルク・ドゥ・ソレイユに日本人男性ダンサーとして初めて起用され、近年では「NHK2020応援ソング」である菅原とともに振り付けを担当。物語のキーキャラクターとなるカオナシを、卓越した身体表現と踊りで表現することとなる。

 菅原は、ダンサーである自分が起用されたことで「周囲からカオナシってキレキレなの?そんなに動くの?といっぱい言われた」と戸惑ったが、「カオナシは神秘的な存在。生きているのは確かだと思うので、人間の最大限の身体表現を使ってお届けできたら」と意気込んだ。辻本は「踊りはとてもうまいのでプレッシャーがない」と自信たっぷりで、「カオナシの哀愁というか、悲しみを表現できたらきっとこれまでと違う身体表現ができると思っている」とコメント。会見では「ちょっとやってみていいですか?」と切り出すと、カオナシをイメージした動きを舞台に先駆けて披露して盛り上げた。

 そのほかキャストも発表され、ハク役を醍醐虎汰朗(21)と三浦宏規(22)、リンと千尋の母役を元タカラジェンヌの咲妃みゆ(30)と妃海風(32)、釜爺役を田口トモロヲ(63)と橋本さとし(55)、湯婆婆と銭婆役を夏木マリ(69)とのダブルキャストで声優の朴ロ美(ろみ=ロは王へんに路、49)、兄と千尋の父役を大澄賢也(56)、父役を吉村直(66)が演じる。舞台は2月から3月に帝国劇場で上演された後、大阪、福岡、北海道、愛知も回る。

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2021年11月10日のニュース