北海道石狩の野外ロックフェス「RISING SUN」2年連続中止 コロナ禍収束のメド立たず

[ 2021年6月18日 18:08 ]

 8月13、14日に北海道石狩市(石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ)で開催予定だった国内最大級の野外オールナイトロックフェス「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2021 in EZO」(RSR)が新型コロナウイルス感染拡大のため、2年連続で中止となった。18日、公式サイトで発表された。6月1日に今年の開催を発表したものの「昨年同様に新型コロナウイルス感染症収束の目処が立たないことから」協議を重ねた結果、中止を決定した。

 1999年にスタート。オールナイトで日の出を迎えることで有名。

 発表は以下の通り。

 2021年8月13日14日の開催に向けて準備を進めてまいりました「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2021 in EZO」ですが、昨年同様に新型コロナウイルス感染症収束の目処が立たないことから、スタッフと協議を重ねた結果、2021年度の開催中止を決定致しました。

 RISING SUN ROCK FESTIVALはオールナイトのキャンプインフェスティバルという独自な特性を持ち、北海道の自然を感じてもらいながら、音楽とともに朝日を迎えるというコンセプトを掲げて1999年より開催してきました。

 毎年、1年365日のうち2日間だけ現れる「楽園」作りのために、会場である北海道/石狩・小樽の広大な土地を約1ケ月以上前から設営しはじめ、インフラやステージの設置、お客様のキャンプサイトや駐車場など、会場のすべての施設をたくさんスタッフの皆さんと一緒に作り上げてきました。

 今まで戦ってきたことのない、見えない大きな敵にどうしたら立ち向かえるのか。

 昨年開催中止の決断をした時から、今年の開催に向けてたくさんの会議を重ね感染拡大防止ガイドラインの作成や、ステージを含め大幅な会場レイアウトの変更、そして会場運営の見直し等、少しでも安全にお客様に楽しんでいただけるよう準備を進めてきました。

 しかし、長期に渡る大規模な会場設営でのスタッフの安全と健康管理、設営準備期間のタイムリミットの問題、会場周辺や地域に大きな影響があると予測されること。

 またオールナイトのキャンプインフェスティバルという性質上、皆様の安全と安心の確保が非常に困難であること、今までのRSRと同様のRSRを提供することが難しい等の理由から主催者として判断し、このタイミングで開催を断念するという結論に至りました。

 昨年の開催中止を受け、今年の開催を信じてチケットを保有してくれていたファンの皆様、そして今年の開催を楽しみにしてくれていたファンの皆様、本当に申し訳ありません。

 毎年、SUN STAGE最後のアーティストの演奏が終わる時に感じる寂しさと安堵の気持ち、そして最後のお客様が会場から帰る姿を見送りながら来年に向けて留まることなく前に進もうと思う強い気持ち、そんな思いを感じながら作り上げてきたRSRを2年間も止めなければならないのは、本当に本当に辛いです。

 昨年に引き続き今年の開催に向けて色々ご尽力いただいたすべての関係者の皆様、今年も開催中止という大きな決断になりましたが、来年のRISING SUN ROCK FESTIVAL 2022 in EZO開催に向けて、是非とも引き続きお力添えをいただければ幸いです。

 今年の出演オファーを快諾してくれたアーティストの皆様、マネージメントに関わる皆様、レーベル関連の皆様、LIVEスタッフの皆様、本当に無念です。

 申し訳ありません。

 今はただ、また皆様と一緒に新型コロナウイルス感染症によって隔てられた壁を乗り越えて、あの音楽溢れる「楽園」でお会い出来ることを願うばかりです。

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2021年6月18日のニュース