小倉智昭氏 皇女制度に「先々のことを考えると決めておいた方がいいような気がしますが」

[ 2020年11月25日 13:06 ]

キャスターの小倉智昭氏
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 キャスターの小倉智昭氏(73)が25日、MCを務めるフジテレビ「とくダネ!」(月~金曜前8・00)に出演。政府が皇族数減少に伴う皇室活動の担い手確保策として、女性皇族が結婚した後に「皇女」の尊称を贈り、公務への協力を委嘱する新制度の創設を検討していることについてコメントした。

 加藤勝信官房長官は24日の記者会見で、皇室活動の担い手確保策に関し「女性皇族の婚姻による皇族数減少については、皇族方のご年齢からしても先延ばしできない重要な課題だ」と強調。政府は結婚後の女性皇族に「皇女」の尊称を贈り、協力を委嘱する新制度創設を検討している。

 小倉氏は「本当は、女性天皇の問題であるとか女性宮家の問題だとか、そこまで踏み込んで先々のことを考えると決めておいた方がいいような気がしますが、それをやると大変な議論を呼ぶので、そこに触れないようにして皇女を設ければうまく落ち着くんじゃないかってことでしょ」と言い、「さまざまなことをこれから議論していかなければならないんだろうと思う」と自身の見解を述べた。

 また、フジテレビの皇室担当・橋本寿史解説委員は「皇女という制度になると、1回民間の方になられてしまわれますので、そこからもう1回皇室に戻るというのは大変難しい話になってくる。いろんなところでクリアしなければいけない問題がある」と指摘。その上で「女性宮家は、お子さんが生まれた時に配偶者の待遇をどうするかという問題がある一方で、皇女という制度になっていった時には、当然民間の方になられるわけですから、その方がいろいろな式典などに出られる。その時に果たして、その式典を受ける側というのが皇族でない方、元皇族の方たちに対してどのようなシンパシーというか気持ちを持つのか。それは皇室に対しての思いというものとだんだんと遊離していくのが1番怖い話になってくるので、そのへんの問題点がいろいろこれから出てくる」と自身の考えを述べた。

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2020年11月25日のニュース