「半沢」“後ずさり土下座”佃典彦、映像作品へ本格進出!大手事務所に所属し“恩返し”へ

[ 2020年11月25日 05:00 ]

新事務所所属が決まった佃典彦
Photo By 提供写真

 7月期のTBSドラマ「半沢直樹」で見せた“後ずさり土下座”が話題となった俳優の佃典彦(56)が、映像作品へ本格的に進出する。谷原章介(48)、篠原涼子(47)らを抱える大手芸能事務所「ジャパン・ミュージックエンターテインメント(JME)」に今月から所属。ゴールデンタイムのドラマなどへの出演が続々と決まっている。

 佃は名古屋を拠点に活動する「劇団B級遊撃隊」を主宰する劇作家で舞台俳優。半沢直樹の演技で注目を集めると、10社以上の事務所から問い合わせが殺到。争奪戦となった。その中で、恩人からの紹介があったJMEに所属することが決定。「縁があってお世話になることになりました。どの現場でも佃を使って良かったと思っていただける存在になれたら」と力を込めた。

 半沢直樹には、東京中央銀行の審査部次長・曾根崎雄也役で出演。帝国航空の再建担当の立場を主人公・半沢直樹(堺雅人)に奪われたため逆恨みして妨害するも、自身の不正を暴かれる返り討ちに遭う役どころだった。銀行幹部への謝罪では土下座したまま後退する“後ずさり土下座”で強烈な印象を残したほか、歌舞伎の掛け合いを用いた「さあさあ!」で半沢と大和田(香川照之)に詰め寄られるシーンも大きな話題となった。

 半沢への出演の反響は「すさまじかった」といい、母校の大学の学長から「会いたい」と連絡が来たことには驚くばかりだった。演技では「名古屋弁を矯正するのが大変だった」といい、全国的な作品に出演する苦労も経験した。

 すでにドラマや映画などのオファーが相次いでいる。「どんな人物でも演じてみたい」と意欲十分で、「半沢の共演者やスタッフの方々にいずれ“恩返し”ができれば!」と倍返しの活躍を誓った。

 ◆佃 典彦(つくだ・のりひこ)1964年(昭39)3月25日生まれ、名古屋市出身の56歳。85年に名城大の演劇部メンバーらと「劇団B級爆弾」を旗揚げ。翌86年にB級遊撃隊へ改称し、現在まで活動中。07年の「スシ王子!」などドラマの脚本も手掛ける。劇作家として96年に「KAN―KAN男」で第4回読売演劇大賞優秀作品賞、06年に「ぬけがら」で第50回岸田国士戯曲賞受賞。1メートル68。

 《舞台で活躍する俳優が話題に》今年の半沢直樹では、舞台を主戦場とする俳優が話題となった。半沢の敵となった白井国交相を演じた江口のりこ(40)は、同じく敵役で共演した柄本明(72)が主宰する「劇団東京乾電池」に所属。IT企業買収を企てた「電脳雑伎集団」の社長をふてぶてしく演じた土田英生(53)は、劇団「MONO」の代表で劇作家。帝国航空のベテランパイロットを演じた鈴木壮麻(59)は、劇団四季出身で数多くのミュージカルで活躍している。

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