藤井2冠―佐藤九段、羽生九段―広瀬八段始まる 王将戦挑戦者決定L

[ 2020年10月29日 10:21 ]

藤井聡太2冠(提供・日本将棋連盟)
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 将棋の第70期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負(来年1月開幕予定)で渡辺明王将(36)の対戦者を決める挑戦者決定リーグは29日、東京都渋谷区の将棋会館で藤井聡太2冠(18)―佐藤天彦九段(32)、羽生善治九段(50)―広瀬章人八段(33)の2局が午前10時に始まった。

 先後はあらかじめ抽選で決まっており、先手は佐藤と羽生。持ち時間は各4時間。

 藤井―佐藤戦では居飛車党の佐藤が自身初の先手ゴキゲン中飛車を採用。過去2戦2敗と苦にしている藤井相手に奇襲を仕掛けた。26日には同じく居飛車党の永瀬拓矢王座(28)が藤井に四間飛車をぶつけ、勝ち星を挙げている。トップ棋士が史上最年少2冠攻略に連続して工夫をぶつけた格好だ。

 これまでのリーグ成績は藤井0勝3敗、佐藤1勝3敗、羽生2勝0敗、広瀬1勝1敗。藤井と佐藤は挑戦権獲得の可能性をすでに失っている。

 リーグ首位は豊島将之竜王(30)=叡王との2冠=と永瀬が3勝0敗で並走中。豊島はリーグ残留が決まっている。

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2020年10月29日のニュース