藤井2冠 王将戦挑戦者決定リーグ初勝利 残留に向け大きな1勝「残りの2局も全力を尽くしたい」

[ 2020年10月29日 20:20 ]

難産のリーグ1勝を挙げた藤井聡太2冠(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第70期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負で渡辺明王将(36)の対戦者を決める挑戦者決定リーグは29日、東京都渋谷区の将棋会館で2局が指され、藤井聡太2冠(18)=王位と棋聖=は佐藤天彦九段(32)を118手で破り、リーグ初勝利を挙げた。3連敗後の4局目で待望の1勝。王将戦挑戦権は既に失っているが、残留に向けて大きな勝利となった。佐藤九段はこれで1勝4敗となり、リーグ陥落が決まった。

 この日は佐藤九段が初めて中飛車を採用しての序盤戦。中盤まで、形勢がどちらに傾くかわからない展開が続き藤井2冠は対局後「中盤うまく動かれてしまって、自身のない展開が長かった気がします」と語り、この日佐藤九段が中飛車の戦法を取ったことに関しては「やや意外ではあったが、中飛車の将棋自体は何局か指したことがあるのでそれを思い出しながら指した。対局中は意表をつかれたままではいけないので、その後は自然に指したつもり。」とした。

 だが、終盤94手目「飛車を成ったあたりで少し指せるかなと思った」とし、その後は押し切って今リーグ初勝利を挙げた。王将戦挑戦権は既に失っているが、残る2局は来年度の挑戦者決定リーグ残留をかけた戦いとなるため「あまり成績のことは考えずに残りの2局も全力を尽くしたい」と誓った。

 ▼佐藤九段 (中飛車の採用は)基本的には興味のあった戦法だったので、いつか指してみたいと思っていた。気分的なものもあって採用した。序盤は損をしてしまったと思うので、細かいところは認識不足だったかなと思う。自分の読みでは難しくなる手順がみつけられなかった。互角に近い局面にする手があったかどうか。良くなるチャンスは難しかったかもしれない。(リーグ陥落が決まったが)内容的に今の自分の実力かなと思うので、この成績は致し方ないと思っている。非常にレベルの高い棋士たちとまとまった局数をさせたので手ごたえもあったし、足りないところもあった。あと一局しっかり指して来期またリーグに入れるよう頑張りたい。

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