柳田1号、もう出るよ ソフトB・藤本監督が“予告” 最遅「11試合目」に14日に並ぶが心配なし

[ 2023年4月14日 05:00 ]

ソフトバンク・柳田
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 ソフトバンクの藤本博史監督(59)は13日、楽天モバイルパークでの全体練習で開幕10試合連続本塁打なしの柳田悠岐外野手(34)について打撃スタイルの変化に言及し、近日中の1号を“予告”した。この日、全体練習免除だった柳田の開幕から本塁打なしは17、18年の11試合がワースト。今季「11試合目」となるきょう14日の楽天戦は日本球界復帰後、好相性の田中将大投手(34)が相手。待望の1号の予感は高まっている。

 開幕から10試合、まだホームランのない柳田について藤本監督の表情、声色に心配の要素は一切なかった。

 この日、チームとともに球場入りした柳田はグラウンドに姿を見せなかった。指揮官は「マッサージして上がれ」と打撃練習を免除して、体のケアに当てさせた。それだけ全幅の信頼を寄せている主将の“変化”には当然、気がついている。

 「キャンプからボールを(体の)中に入れてやっていたけど、今は前で打とうと元に戻しているね。空振りは多くなるけど、当たれば上がっていく。そのうち(ホームランは)出ると思いますよ」

 “中に入れる”とはボールをできる限り、引きつけて打つことだ。より長くボールを見極められるだけに空振りは減り、10試合で10四球は出塁率・465につながっている。ただ、本人はその結果だけでは満足せずに本来の形に戻した。開幕して10試合続く一発への渇望は、背番号9を駆り立てたのだろう。

 レギュラー定着した13年以降、最も遅い1号は17、18年の11試合だった。きょう14日の楽天戦はその「11試合目」だ。相手先発は同学年の田中将で、日本球界復帰後は2シーズンで12打数6安打の打率5割を誇り、2本塁打と相性はすこぶるいい。藤本監督だけではなく、数字上でも「確率」は急上昇している。

 柳田が最も遅く1号を打った17、18年は、シーズンでは31発と36発。ともに尻上がりに状態を上げて大台超えを果たしている。「1年間は長い。2、4番(近藤、栗原)が状態がいいのならば、彼らが落ちた時に柳田が上がってくればいい」と藤本監督も柳田のターンを期待している。

 「出塁率が・465あるんですよ。最高の3番打者ですよ」と上機嫌にバスに乗り込んだ指揮官の“予告”が現実になる日はそう、遠くはなさそうだ。(福浦 健太郎)

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2023年4月14日のニュース