立命大151キロ右腕・谷脇 11K初完投「張られている直球で」強気ピッチ スカウト8球団の前で圧巻

[ 2023年4月14日 17:53 ]

関西学生野球   立命大2―1京大 ( 2023年4月14日    甲子園 )

<京大・立命大>立命大の先発・谷脇は9回1失点の好投で完投勝利(撮影・後藤 大輝)
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 立命大の最速151キロ右腕・谷脇弘起(4年)が1失点11奪三振の力投で初完投勝利を挙げて、開幕3連勝に導いた。

 「走者がたまった場面でも踏ん張れたことは良かったと思います」

 2―0の6回無死一塁でバント安打を許すまで無安打投球と圧巻の投球だった。2―0の9回2死無走者から2者連続二塁打で完封を逃したものの、最後は決め球のスライダーで見逃し三振を奪って1点差を守り切った。

 「ノーヒットノーランは気にしていなかったです。相手は直球を張っていたけど、ミスショットなどを狙えると思い、直球を使いながら押し込めました。完封できなかったことは悔しいです」

 今節は甲子園球場での開催。甲子園のマウンドは昨春以来2度目で先発は初めてだった。

 那賀(和歌山)では、3年夏の県大会で1大会歴代最多66奪三振を記録しながら準優勝に終わり、甲子園には届かなかった。

 「甲子園で1回戦の先発として投げられているのは野球人として嬉しいです」

 今秋ドラフト候補に挙がる右腕にNPB8球団のスカウトが視察。広島の鞘師智也スカウトからは「特にスライダーが良い」と11奪三振中7個を奪った決め球を評価され、自身も「スライダーが自分の生命線。そこは負けられない」と自信を深めた。

 ◇谷脇 弘起(たにわき・こうき)2001年(平13)11月25日生まれ、和歌山市出身の21歳。小学2年から宮セネタースで野球を始めて三塁手。中学では和歌山ビクトリーズに所属し、2年に投手に転向した。那賀では1年夏に背番号20でベンチ入り。2年秋からエースとなり、3年夏は県大会準優勝。立命大では、2年春からリーグ戦に登板し通算2勝。50メートル走6秒5、遠投110メートル。1メートル85、86キロ。右投げ左打ち。

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2023年4月14日のニュース