中日・石川昂 復帰いきなり4番「思う存分、暴れたい」 打撃進化で立浪監督も「楽しみ」

[ 2023年4月14日 05:01 ]

1軍合流し、取材に応じる中日・石川昂
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 中日・石川昂弥内野手(21)が左膝手術明けで初めて1軍に合流し、きょう14日の巨人戦ではプロ初4番(三塁)としての復帰が決まった。

 「監督にあいさつした時に“戻ってきたな”という話をしていただいた。4番ですが、いつも通りに、そこは考えず、走者がいれば還す、本塁打や打点、長打にこだわって、やっていきたい」

 昨年7月に左膝前十時靱帯(じんたい)再建術を受け、6日のウエスタン・リーグ、オリックス戦で実戦復帰したばかり。5試合の試運転で打率・545(11打数6安打)を残し、12日の同阪神戦で2号を放つなど著しい回復を示していた。

 開幕から10試合で4度の零敗など得点力不足が深刻。バンテリンドームでの打撃練習で43スイング9発を見届けた立浪監督は「明らかな違いがバットが走るようになったこと。本人も、けがの功名と言っていた。手の使い方を練習してポイントが前になった。そこが一番楽しみ」と4番抜てきを明言した。

 昨季は7番が最多23試合。中軸は3番6試合、5番2試合で、真ん中に座るのは4年目で初めてだ。「パワーアップして戻るために1年やってきた。思う存分、暴れたい」。竜の希望が帰ってきた。 (湯澤 涼)

【石川昂の経過】
 ☆22年5月27日 オリックス戦(京セラドーム)の4回、三ゴロで一塁に駆け込んだ際、一塁手との交錯を避けて急ブレーキをかける形で左膝を痛めて交代。
 ☆同31日 球団が「左膝前十字じん帯不全損傷」の診断結果を発表。
 ☆7月1日 岐阜市内の病院で左膝前十字じん帯再建手術。
 ☆同15日 座った姿勢でのティー打撃などリハビリ開始。
 ☆12月5日 一日100スイング限定の本格的な打撃練習を再開。
 ☆23年2月1日 読谷の2軍組でキャンプスタート。
 ☆同5日 視察に訪れた清原和博氏の前で62スイングの18発。回復に太鼓判を押された。
 ☆4月6日 ウエスタン・リーグのオリックス戦(ナゴヤ)で314日ぶり実戦復帰。4番三塁で四球と右飛。
 ☆同8日 同ソフトバンク戦(四日市)の3回にバックスクリーン越えの場外弾で復帰後初本塁打。
 ☆同12日 同阪神戦(鳴尾浜)で1、2軍通じてプロ初の一塁出場。4回に左越え2号。
 ☆同13日 1軍合流。

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2023年4月14日のニュース