広島・秋山 本拠地でのヤクルト3連戦は「重みがある。試されるカード」 超えなければいけない壁と決意

[ 2023年4月14日 05:02 ]

広島・秋山
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 広島・秋山翔吾外野手(34)が、きょう14日から本拠地マツダスタジアムで首位・ヤクルトを迎え撃つ3連戦へ強い決意を示した。前回3月31日からの開幕3連戦は敵地で全敗。3番打者として打線をけん引する中、「ここを越えられるかどうか。(チームの真価を)試されるカードかなと思う」と雪辱を期した。

 名古屋での中日2連戦から一夜明けた13日午前。休養日にもかかわらず、秋山の姿はマツダスタジアムにあった。体のケアとトレーニングに費やすこと約4時間。帰途に就く際、今回のヤクルト戦が持つ意味についてナインの思いを代弁した。

 「3つ負けている分だけ、この3連戦は重みがあるかな…と。ヤマ場と(まで)は言えないけど、ここを越えられるかどうか。内容はもちろん、勝ちを何個奪えるか。試されるカードかなと思う」

 記憶に新しい3月31日からの開幕ヤクルト3連戦。敵地・神宮でのそれは、いずれも接戦を演じながら打線が総じて振るわず、屈辱の3連敗を喫した。今回は真っ赤に染まるであろう本拠地が舞台。リベンジへの期待が高まるのは当然だ。

 「ホームアドバンテージがあり、しかも週末でお客さんも入る。そこで勝てなかったら1年間組み合えない可能性もある。ヤクルトをまずは倒さないと、上がれないというのは見えているので」

 リーグ戦を組織で戦う競技だからこそ、いったん苦手意識が植え付けられると容易に拭えず、セ界勢力図も簡単には塗り替えられない。ましてやリーグ2連覇中で、直近2季を大きく負け越す相手。経験豊富なベテランの発言は説得力がある。

 「別に、みんなが気負う必要はない。まだ10試合。普段通りやるんだけど、ホームでやり返さないと、向こうに持っていかれやすい星取りになる。簡単ではないけど、神宮の時に前向きになるためには勝つしかない」

 開幕カードで低調だった打線にあって、秋山自身は好スタートを切った。連続出塁を10試合に伸ばし、リーグトップの打率・444をマーク。不動の3番打者として、意識高く打線をけん引する。

 「ビハインドでもリードしてからも、最後までスキを見せずに丁寧に打席に入る。そういうところの積み重ねかな…と。出ている選手がベストを尽くす準備をして、やるだけというのは変わらない」

 パフォーマンスで言葉でナインを鼓舞する34歳。本拠地で首位を叩いてセ界で躍進へ。百戦錬磨のヒットメーカーが先頭に立つ。 (江尾 卓也)

【広島の開幕3連戦VTR】
 ☆3月31日(●0―4) 打線が小川の前に7回まで散発3安打と沈黙。三塁すら踏めず零敗を喫した。開幕投手の大瀬良は初回、村上に先制2ランを被弾。その後は抑えるも、5回に降板するまで3盗塁、チームでは計4盗塁を許した。
 ☆4月1日(●0―1) 床田が6回を2安打無失点の好投も、打線が左腕・ピーターズに6回2安打と不発。2試合連続の零敗で、開幕から18イニング無得点は88年の阪神とセ・リーグワーストで並んだ。7回途中で救援した島内がオスナに決勝被弾。
 ☆4月2日(●2―3) 初回に秋山の右前三塁打で先制。19イニング目で初得点を挙げると、2回にはデビッドソンが1号ソロ。玉村は5回を2失点と粘るも、同点の8回に村上の右越え二塁打に野間の失策が重なって決勝点を献上。

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