ロッテ・吉井監督 佐々木朗希の7回続投は「苦しいところを経験させたかった」「大きな自信になる」

[ 2023年4月14日 22:26 ]

パ・リーグ   ロッテ2-0オリックス ( 2023年4月14日    ZOZOマリン )

<ロ・オ>7回を投げ終えた佐々木朗に握手を求める吉井監督(撮影・長久保 豊)
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 ロッテは息詰まる投手戦を制し、オリックスに勝利。佐々木朗希が7回1安打無失点の好投で2勝目を挙げ、チームは本拠地で6連勝となった。吉井監督は試合後、先発右腕にとって自信をつかむ試合になったと語った。

 6回を投げ終え90球の佐々木朗希を7回もマウンドに上げたことについて「1-0のゲームだったので、ゆくゆく朗希はこのチームのエースにならないといけないので、ちょっと予定よりは球数オーバーしましたけど、苦しいところを経験させたかったので、行ってもらいました」と説明。終盤は「球数が増えてきてフォークも浮いてきたんですけど、その中で集中して自分のできることをやってくれたので、あの辺りが一つ上がったんじゃないかなと思います。1-0のゲームはプレッシャーがかかるし、大きな自信になると思う」とし、成長した姿に目を細めた。

 その上で「今日みたいなゲームは終盤まで投げないと勝ちは付かないので、チームが勝つために今日のようなピッチングを続けて欲しい」と願った。

 一方で課題も指摘した。この日は落差の鋭いフォークだけでなく序盤から横に大きく滑るスライダーを効果的に投じ、空振りを奪う場面も。ただ、唯一、安打を許した若月には「バントの場面で2ストライクに追い込んで、当てに来る打者にスライダーは一番ヒットが出やすいので、あの辺の作戦面はまた反省して次に生かして欲しい」とした。

 この日は黒星こそ付いたものの相手先発・山本由伸も6回1失点9奪三振と好投するなど、侍ジャパンメンバーが連日、活躍している。代表で投手コーチを務めた指揮官は「彼らにも慣れない場面で投げてもらったので、シーズン入ってどうかなって心配しながら見てるんですけど、上手く投げてくれてるし、この後もケガなくしっかり良いシーズン送ってくれたらなと思います」と親心をのぞかせつつ「明日投げる宮城も前回登板良かったので、明日もうちは気を引き締めないとやられるかなと」とロッテの監督としての自身の立場も忘れなかった。

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2023年4月14日のニュース