【対談】落合氏のバットへの強いこだわり 田淵氏「そんな注意するバッター、今いないよ」

[ 2023年4月14日 17:25 ]

対談を行った落合博満氏(左)と田淵幸一氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が14日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。YouTube開設1年がたち、新企画として対談企画「博満の部屋」をスタートした。その記念すべき第1回目は強打の捕手として鳴らした田淵幸一氏(76)を招いて対談が行われた。

 7歳違いという2人の対談。プロ野球通算510本塁打の落合氏と、同474本塁打の田淵氏は互いの打撃理論をぶつけ合った。そして話はバットに及んだ。落合氏が「今の選手ってあんまりバットにこだわりはないのかもわかんない」と話を向けると、田淵氏も「バットっていうのは、俺たちのね、刀と一緒だもんな、大事だよ」と語った。保管方法については、両氏ともにジェラルミンケースに入れ、湿気防止の乾燥剤を入れていたという。

 ただ両氏が現役時代には、道具メーカーと契約している選手は一握りだったという。「だから俺、秋山に何本かあげたことあるもん。(秋山氏が)入ったときに」と田淵氏が語れば、落合氏も「プロに入った時に、東芝府中にバットをもらいに行ったことあるもん。高くて買えなくて。野球に関するものは球団支給だけど、バットは個人持ちだったから」と明かした。

 落合氏はバットへのこだわりを語った。「工場行ってちゃんと、その目の前で削ってもらって、(バットを)振って、じゃあこの形でっていうことでやってたから。だからキャンプに来るバットが1番ゲームで使える。6月くらいに頼んだやつが8月くらいにあがってくるやつって、あんま良い木がないんだ」。さらに「バット屋さんはね、目の綺麗なバットを推したがるんだよ。俺は、目の綺麗なバットって駄目だった。目がグチャグチャの方がよかった。木っていうのは南の方に向いていくから。そこで目が詰まっているやつは北の方だからっていうことでね」と話した。

 驚きのこだわりに、田淵氏も「そこまで調べた?そんな注意するバッター、今いないよ」と感心していた。

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