朗希と世紀の対決 オリ・由伸「うれしい。とにかく“絶対に勝つ”」WBCの思い出は「帽子を…」

[ 2023年4月14日 05:03 ]

3月、侍ジャパンの練習で佐々木朗(右)と談笑する山本
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 オリックス・山本由伸投手(24)、ロッテ・佐々木朗希投手(21)が、きょう14日の予告先発として発表され、初の投げ合いが正式に決まった。それぞれ意気込み十分。「世紀の投げ合い」は見逃せない。

 昨季まで「2年連続投手4冠」はプロ野球史上初。山本は「NPB現役最強投手」の肩書を背負い、佐々木朗との初激突に気持ちを高ぶらせた。

 「投げ合えるのは凄くうれしいですし、しっかり試合に集中して投げたい。チームがいい流れできていますし、とにかく“絶対に勝つ”という強い気持ちを持って投げたい」

 通算55勝を挙げ主要タイトルを総なめにしてきた24歳と、通算13勝で無冠の21歳。実績ではまだ雲泥の差があれど、自らの座を脅かす投手がいるとすれば、その筆頭格が佐々木朗だろう。昨年4月10日には味方打線が衝撃的な完全試合を許し「ストレートも、フォークもどちらも凄い」と評価する好敵手だ。

 世界一に輝いた3月のWBCではメキシコとの準決勝で先発した佐々木朗を5回から救援。「対決」よりも先に「リレー」が実現した。2人とも失点しながら劇的なサヨナラ勝ち。「(吉田)正尚さんがホームラン(同点3ラン)を打った時に、朗希が帽子を投げていたこと」を印象に残る場面に挙げ、最近も連絡を取り合ったことを明かして「内容は秘密です」と笑った。

 佐々木朗と同日に今季初登板した6日ソフトバンク戦では6回2安打無失点の圧巻投球で初勝利。ロッテには昨季6戦5勝無敗、ZOZOマリンでも3戦3勝で圧倒的な力を見せてきた。今後も語り継がれるような「世紀の投げ合い」の予感も漂う中、チームの勝利のために腕を振る。 (山添 晴治)

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