赤星憲広氏 阪神・渡辺諒、板山ら控え選手の躍動 岡田監督は大きな可能性だと感じ取っただろう

[ 2023年4月14日 06:30 ]

セ・リーグ   阪神4-1巨人 ( 2023年4月13日    東京D )

4回無死、左越えソロの渡辺諒を迎える岡田監督(撮影・大森 寛明)
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 【赤星憲広 視点】阪神も、巨人もスタメンを大きく変えて動いてきた。両軍とも負けられない一戦に位置づけていることがうかがえる。その中で岡田監督は3番に抜てきした渡辺諒の働きにニンマリだろう。4回の決勝弾はもちろん初回の左飛も、5回の右飛も惜しい当たりで、8回の2球で追い込まれてから選んだ四球も素晴らしい。4打席全てで内容があった。

 守り勝ったと見る。6回1死一、二塁での大城卓の三遊間への強烈なライナーを渡辺諒が反応して飛びついて好捕。2回無死一、三塁では門脇の右前打で右翼・板山が一塁走者のブリンソンを三塁で刺した。西純が3連打されたが、同点までで食い止められたことを大きな勝因の一つに挙げたい。

 板山は5回先頭で右前打を放ち、貴重な3点目の生還。初先発だった9日のヤクルト戦は無安打に終わっており、この試合にかける必死さが伝わってきた。渡辺諒や板山ら、ここまで控えだった選手の攻守の躍動を、岡田監督は今後の大きな可能性だと感じ取っただろう。

 2年ぶりにスタメンから外された佐藤輝は7回1死の代打で3球三振。渡辺諒の活躍をどう見て、どう感じたのか、奮起に注目したい。 (本紙評論家)

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2023年4月14日のニュース