阪神・渡辺諒　縁のなかった関西での生活に不安も「新たな勉強ができる」豪快弾で不安消え去った

セ・リーグ   阪神4－1巨人 （ 2023年4月13日    東京D ）

ヒーローインタビューをうける渡辺諒（撮影・岸　良祐）
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　【記者フリートーク】思えば、不安いっぱいの船出だった。22年10月下旬。突如決まった阪神への移籍に渡辺諒は「ずっと関東で育ってきたので、関西の雰囲気にのみ込まれないように…」と苦笑いを浮かべていた。

　茨城県土浦市出身。東海大甲府（山梨）から日本ハムへ。関西に縁もゆかりもない。しかも新たな“上司”となる岡田監督は生粋の関西人。当然印象も薄く「僕が小さい頃の阪神の監督。イメージはそんなにない」と話すのが精いっぱいだった。

　同時に「ずっと野球に携わってきた方。本当に野球を知っていると思うし、リーグも違うので新たな勉強ができる」と楽しみを抱いていたことも事実。トレード通告から半年。もう不安は消え去った。信頼して使ってくれる指揮官へ、豪快なアーチで存在意義を示した。（阪神担当・八木　勇磨）