13連勝で開幕からの連勝記録に並んだレイズ 13の強い理由とは…

[ 2023年4月14日 12:14 ]

レイズのアロザレーナ(AP)
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 レイズが13日(日本時間14日)、レッドソックスを9-3で破り13連勝。メジャーの開幕からの最長連勝記録に並んだ。特筆すべきは得失点差。メジャー最多の101得点で、最少の30失点。1点差、2点差の試合も1度ずつあったが、ほとんどの試合で相手を圧倒している。

 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が13連勝の要因を13個並べて分析している。

 ①スケジュールに余裕があったこと
 これまで対戦したのはタイガース、ナショナルズ、アスレチックスと今季調子の上がらないチーム。この4日間対戦したレッドソックスは戦力がそろっているが、今季についてはシーズン前から前評判は低かった。14日(日本時間15日)からは順調に成績を残しているブルージェイズとのシリーズとなる。

 ②本塁打がダントツ 13試合で32本塁打は1位。2位はドジャースの24本。昨シーズンは162試合で139本塁打の25位だった。

 ③ワンダー・フランコ内野手が打撃好調 4本塁打、7二塁打、OPS(出塁率+長打率)1・047の大暴れ。まだ22歳だが、攻守に秀で、MVPレースに加わってきそうな勢いだ。

 ④ランディ・アロザレーナ外野手の活躍 WBCのメキシコ代表でも存在感を示したが、その勢いを公式戦に持ち込み、既に16打点。

 ⑤三振が少ない打線 4月12日まで三振率18・6%はア・リーグで一番低い。シフト制限の今季、当てて前に転がせばチャンスが生まれる。

 ⑥高い守備力 もともと守備を重視したチーム構成でシフトが制限されても、若くて身体能力の高い野手が確実に守る。ゆえに昨季OPSが24位だったように打力が弱点になるが、今季は打つ方も好調でOPSが1位だ。

 ⑦パワーピッチャーが多い 投手陣はここまで117イニングで122個の三振を奪った。投手陣の直球の平均速度は95マイルで、リーグ1位のレンジャーズの95・1マイルに次ぐ。

 ⑧左腕シェーン・マクラナハン(25)がエースの活躍 ここまで3勝0敗、防御率1・59。

 ⑨右腕ピーター・フェアバンクスなどリリーフ陣も好調 ブルペン投手の防御率2・34はリーグ3位。

 ⑩配置転換の成功 ブルワーズのリリーバーだった右腕ドルー・ラスムセンをトレードで獲得。昨季先発に配置展開して11勝7敗。今季も2試合に先発し、連続無失点で2連勝

 ⑪内野のユーティリティ選手テーラー・ウォールズがバットでも貢献 昨季はジョイ・ウェンドルの後継者とし142試合に起用したものの打率・172に終わった。それが今季はここまで打率・280、出塁率・379の好成績。

 ⑫ケガ人が少ない ここまで負傷者が少なく戦ってきた。だが、先発投手のザック・エフリンが数日前に負傷者リスト入り、ジェフリー・スプリングスが13日に左腕尺骨神経炎で4回途中降板した。長いシーズンで不安要素も残す。

 ⑬厳しい環境がチームを強くしている ア・リーグ東地区は例年最もレベルが高い地区。同地区のヤンキース、ブルージェイズも好調だ。ただ、この厳しい地区でもまれれば、力を付けてポストシーズンも力を発揮できる。

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2023年4月14日のニュース