【対談】落合博満氏と田淵幸一氏が「投手の癖」でぶっちゃけトーク　堀内恒夫氏の癖も明かす

対談を行った落合博満氏（左）と田淵幸一氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（69）が14日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。YouTube開設1年がたち、新企画として対談企画「博満の部屋」をスタートした。その記念すべき第1回目は強打の捕手として鳴らした田淵幸一氏（76）を招いて対談が行われた。

　7歳違いという2人の対談は、打撃理論から始まり、話題は多岐に及んだ。田淵氏が「投手って癖ってあるじゃない？パ・リーグの選手で
はっきりわかる癖の出てるピッチャーいた？」と聞くと、落合氏は「いた。稲葉(光雄)さん」と即答した。

　「(クセが)必ず出てくるのがカーブ。真っ直ぐ、シュートだったらこのまま肩の線が動かないんだけど、カーブだけ上がってくる」と落合氏の話をうなずきながら聞いていた田淵氏も「俺は堀内(恒夫)。どんなにスランプでも堀内と会うと絶対打つんだよ。堀内は、（打者から）あごが見えなくなるとカーブ。見えたら真っ直ぐ。そこばっかり見てた」と明かした。

　落合氏は「稲葉さん、カーブだろって、（自軍の）ベンチで言ってもわからないの他の人。あの当時っていうのは、例えばグラブから、ここで手首が出たとかなんとかね。グラブ（の角度）がこうなったとかっていう癖を見つけるのが主流であって、ピッチャーの投げ方で癖があるっていうのを見られる選手はあまりいなかった」と語った。

　田淵氏は「もう10年前に堀内に、それ（癖が分かっていたこと）を言ったんだよ。“お前全部わかったよ”って。“え？わかってたの？”って」と明かすと、落合氏は現役時代に稲葉氏に「稲葉さんカーブわかるよ」と伝えたそうで、その返答は「わかるのお前だけだから、他のバッターはわかんないんだから、それは直さない」だったという。落合氏は「そしたら今度スライダー投げてきた。カーブ投げたらわかるからっていうんで。そこからちょっとてこずったけどね」と笑いながら話した。田淵氏はさらに「（癖が分かっていると）嘘をついて狂わすっていうこともあった」と明かしていた。