番長DeNA 世紀の大逆転Vへ首位・ヤクルトに5差!ハマスタ15連勝で最大17.5差から猛追

[ 2022年8月20日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA8―3広島 ( 2022年8月19日    横浜 )

<D・広>4回、嶺井の適時二塁打で生還した(右から)宮崎、柴田、佐野(左端)を出迎える三浦監督(右から3人目)らDeNAナイン (撮影・西川祐介)
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 DeNAの「夏祭り」は、いつまで続くのか。横浜スタジアムでの連勝記録は15に伸びた。白星街道にベイ党が酔いしれる中、お立ち台には2年ぶりに2桁勝利を挙げた大貫と、決勝打の嶺井のバッテリーが上がった。

 「丁寧に投げることを意識しました。嶺井さんに“低めに集めていこう”と言われ要求通りに投げられたとは思います」。照れる右腕を、大きな拍手が包み込んだ。2度目の2桁勝利は、球団の右投手では09年に7度目の2桁勝利を記録した三浦監督以来。「監督には遠く及ばない」と謙遜したものの、大台到達の投球内容には持ち味がにじみ出ていた。

 5回1/3で9安打を浴びながら要所でゴロを打たせ、3失点にとどめた。4回には坂倉に右越えソロも喫したが、変化球を低めに集め広島打線にビッグイニングを許さなかった。

 横浜生まれの「ハマっ子」。小学校時代には横浜スタジアムの右翼席でベイスターズを応援していたとあり、「地元のチームが勢いに乗り、僕が言うのも何だけど、楽しいですよね」と実感を込めた。本拠でのチームの連勝は6月末からで、夏休みは負け知らずだ。

 今季本拠地では自身6勝目。この球場の食堂で試合前に食べるうどんが大好きで「(関西方面の)遠征では味が薄くなる。やはり自分はここ(横浜)に慣れているから」と濃い味のうどんに舌鼓を打ちマウンドに上がる。

 愛称は体の細さから豆苗。だが三浦監督が「大きな幹になってきた」と称えるほど成長は著しい。試合後には指揮官に「おめでとう、次は11勝目だな」と声を掛けられ「はい!」と答えた。その力投は、首位ヤクルトとのゲーム差を5に縮める力になった。

 4連勝で貯金も19年9月6日の中日戦以来の7。最大17・5ゲーム差からの大逆転の首位奪取も視界に捉えた。「チーム全体で戦い方を理解して動けている。それが今の好調の要因だと思う」と大貫。穏やかな表情の先に、その視線は燕の尻尾を確実に捉えていた。(大木 穂高)

 《92年西武以来30年ぶり》DeNAが6月28日阪神戦から球団記録を更新する本拠地15連勝。本拠地で15連勝以上は92年西武が西武球場で15連勝して以来30年ぶり7度目となった。最多記録は65年南海と80年広島の各19連勝。15連勝以上を65年に2度記録した南海を含め、過去5球団全てがリーグ優勝している。大貫は10勝目を挙げ、20年以来2度目の2桁勝利。DeNAでシーズン2桁勝利を2度以上は、17、19年と2度記録した今永以来。右投手では横浜時代の97年から09年にかけて7度記録した三浦大輔以来だ。

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