阪神・佐藤輝 4番の仕事!昨季超え67打点 5番に大山復帰で「気持ち的に余裕持って臨める」

[ 2022年8月20日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4―0巨人 ( 2022年8月19日    東京D )

<巨・神>8回、適時三塁打を放ちポーズする佐藤輝 (撮影・白鳥 佳樹)
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 伝統の一戦で、4番が輝いた。阪神・佐藤輝が決勝の先制打とダメ押し打の計3打点。敵地で主砲の役割を完璧に果たした。

 「ホントにチャンスだったので、いい結果になってよかったです」

 思わぬアクシデントにも動じなかった。両軍無得点の7回無死二塁。相手先発・山崎伊が2球目を投げ終えた直後に負傷降板した。左腕・今村が緊急登板。投球練習も含め間合いが空いたが「切り替えてしっかり集中することができた」と乱されることはなかった。再開後、カウント2―2からの5球目。外角フォークに食らいつき、遊撃後方へ落とす先制打を放った。8回2死一、三塁では、左腕・クロールの初球カーブを強振。中堅フェンス直撃の2点三塁打でとどめを刺した。

 不振により16日のヤクルト戦で6番に打順を下げたが、同日から4試合連続安打。17日からは3試合連続打点となった。18日から再び4番に据えた矢野監督が「練習でもちょっとずつよくなってきている」とうなずけば、佐藤輝自身も「神宮あたりから感覚はよくなっている。今はいい調子になってきている」と手応えをにじませた。前週の中日戦の試合前練習ではロドリゲスの助言に耳を傾けただけでなく、バットも借用。トンネルを抜け出すべく試行錯誤を積み重ね、結果につなげた。

 この日の3打点で今季打点数を67に伸ばし、113試合目にして昨季の64打点を更新。29本でリーグ1位に立つ二塁打数に加え、三塁打も6本となり、中日・岡林に1差に迫る単独2位に浮上した。

 8月前半の不調を自らの手で克服した大器を、さらに後押しするのが大山の5番復帰だ。「後ろに大山さんがいるのもすごく、気持ち的にも余裕を持って臨める。戻ってきたんで、またここから勝っていきたい」。頼れる先輩の帰還を追い風に、さらなる快打量産を見据える。(阪井 日向)

 《43試合ぶり3打点》佐藤輝(神)の3打点は6月22日の広島戦3打点以来43試合ぶり。3試合連続のマルチ打点でシーズン67打点とし、新人だった昨季の64打点を上回った。また昨季0本だった三塁打は6本目で、岡林(中)の7本に次ぐリーグ2位。球団記録は51年金田正泰の18本だが、10本以上はすべて1960年代までの記録。2000年以降の最多は05年赤星憲広の9本で、6本以上は19年近本の7本以来、00年以降5人で10度目。

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2022年8月20日のニュース