【甲子園】下関国際 坂原監督は好救援の仲井が「一番流れを引き寄せた」選手の成長ぶりに目を見張る

[ 2022年8月20日 16:00 ]

第104回全国高校野球選手権大会・準決勝   下関国際8ー2近江 ( 2022年8月20日    甲子園 )

<近江・下関国際>近江に勝利し、スタンドに駆け出す下関国際ナイン(撮影・藤山 由理)
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 下関国際(山口)が近江(滋賀)を破り、初の決勝進出を果たした。1958年の柳井以来、山口県勢64年ぶりの優勝を目指す。

 下関国際は初回に仲井慎(3番)の適時打で先制。その仲井が2回無死一、二塁のピンチからマウンドに上がると、近江打線を粘り強い投球で2点に抑えた。

 坂原秀尚監督は「やはり、仲井の気迫こもった投球が一番流れを引き寄せたと思います」と好救援した右腕を称賛。「先発の古賀が初戦から3試合とも立ち上がりに苦しんでいたので、今日はリードされたくない思いもありましたので、早めの継投として仲井には準備させていました」と振り返った。

 打線も2-2の6回に相手エース・山田陽翔(3年)を攻略。森凜琥(3年)の2点打で勝ち越すと、7回には仲井の中犠飛で追加点。8回は2番手・星野世那(3年)から連続スクイズなどで3点を奪うなど、試合を決定付けた。

 指揮官は「山田投手が魂のピッチングをしてきましたので、本校は食らいついていくだけでした。低めのスライダーフォークボールに前半苦しんだが中盤以降しっかりと見極めてくれたと思います」と話した。

 準々決勝で今春センバツ優勝の大阪桐蔭を破り、準決勝では準優勝の近江を撃破。選抜の優勝校、準優勝校を夏の大会で倒したのは、桑田真澄、清原和博が1年生だった1983年のPL学園以来、29年ぶり。快進撃で初の決勝進出を決め「甲子園という大舞台での子どもたちの成長ぶりに本当に驚いています。よく頑張りました」と目を見張った。

 仙台育英との戦いに向け「山口県の高校野球の誇りを胸に一番良い野球をやりたい」と意気込んだ。

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2022年8月20日のニュース