阪神・大山 コロナ感染後ぶっつけ先発 無安打も5番の「圧」で後方サポート 矢野監督「大きい安心感」

[ 2022年8月20日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4―0巨人 ( 2022年8月19日    東京D )

<巨・神>試合に勝利し、笑顔を見せる大山(中央)ら阪神ナイン(撮影・河野 光希)
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 阪神は大山がいるといないとでは、相手と味方に与える影響が違う。コロナによる離脱から13試合ぶりに戦列に戻り、5番で先発した。2回の最初の打席。投手を襲うライナーは、あいにく山崎伊にグラブに当てられ、二ゴロに倒れた。復帰戦は3打数無安打に終わったものの、矢野監督は4得点を挙げた打線への見えない効果を口にした。

 「今日は1本出なかったけど、悠輔(大山)がいると…。うちは誰か1人で勝てるような打線ではないと思うので。悠輔がいることで、相手にプレッシャーがかかったり。あまり状態が良くなかった健斗(糸原)に2本出たんで。悠輔が帰って来てくれるのは大きいかなと思う」

 前回の東京ドームでの巨人3連戦後の5日に、新型コロナウイルスの陽性が判明した。関東で自主隔離。所定の期間が明けた16日、神宮球場でのヤクルト戦の試合前練習に姿を見せた。17、18日は、関西に戻って打ち込んだ。2軍戦で体を慣らすことなく、ぶっつけ本番で、この日、一塁を守った。

 コロナ陽性者が相次いだことで、貯金3まで上昇したチームは9日のDeNA戦から17日のヤクルト戦まで、8連敗を喫した。しかし、前日18日に中野、この日、大山が戻って連勝。2人の状態は万全ではなくても、矢野監督は「帰って来てくれて、チームにとって大きい安心感というか、そういうものにつながっていると思う」と存在の大きさを口にした。主力野手で離脱中は近本のみ。底は脱した。あとは浮上するだけだ。(倉世古 洋平)

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2022年8月20日のニュース