阪神・矢野監督 藤浪勝利に「これからのプロ野球人生を考えてもね、この1勝が何かにつながれば」

[ 2022年8月20日 18:32 ]

セ・リーグ   阪神5―1巨人 ( 2022年8月20日    東京D )

<巨・神>巨人に連勝し、手を振る矢野監督(撮影・平嶋 理子)
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 阪神は投打がかみ合って3連勝。藤浪に今季初勝利が付き、打線は佐藤輝に18号3ランが飛び出た。8連敗のどん底から浮上し、試合後の矢野監督の声も明るかった。報道陣とのやりとりは以下の通り。

 <テレビ・インタビュー>

 ―投打がかみあっての3連勝。今の気持ちは
 「いやーもうめちゃめちゃうれしいです」

 ―今季初勝利となった藤浪投手の投球はどう見ていた
 「前回も素晴らしい投球で勝たせてやることができなかったんですけど、今日もそれに近いような(藤浪)晋太郎らしいボールが行っていましたね」

 ―結果的に今年も開幕投手を任せることになった。2年連続開幕投手を託した藤浪投手が1勝を挙げたという意味は
 「残りのシーズンも、晋太郎にはもちろん頑張ってもらいたいですし。スケールの大きな投手なんでね。そういうところでは晋太郎自身のこれからのプロ野球人生を考えてもね、この1勝が何かにつながればうれしいなと思います」

 ―藤浪投手の勝利を祈るかのように、野手陣が攻撃面で活躍があった。まずは早い回に梅野選手の先制タイムリーがあった
 「先制をできるかどうかは、ウチにとって大きなことだったので。2アウトから先制できたというのは大きいかなと思います」

 ―その後、佐藤輝の一発。真っすぐをとらえた。
 「1年目はああいう方向に打球がよく飛んでいたんですけど。今年は、なかなか逆方向が減ってしまっているんですけど。ああいうふうに打ってくるとね、相手にとっても嫌なホームランだと思うんで。(佐藤)輝もね、残りの試合でどれだけホームランを打ってくれるか。どれだけ打点を挙げてくれるかというのが、ウチにとって大きいんで。いいホームランでした」

 ―タイガースらしい足を絡めての攻撃もあった。
 「拓夢(中野)と島田ですかね。本当に渋くね、やってくれましたし、そういう野球もね、タイガースらしい野球かなと思います」

 ―この3試合でタイガースらしい野球が、投打ともに戻ってきている。そんな感覚はありますか
 「本当に苦しい状況で、ぎりぎり踏ん張って。そこからまた盛り返してくれているところは、本当にチームにとっても大きい。2つ取れたんでね。何とか明日も取って全員で帰る、そういう気持ちで臨みたいと思います」

 ―今季の巨人戦の勝ち越しが決まった。巨人にはどんな思いがあるか
 「あれだけの素晴らしい選手たちがそろったチームで、伝統のあるチームでね。お互いやってきたライバルチームなのでね。そういうところに勝ち越したのは本当に大きい。うれしいことをプラスにして、悔しいこともね自分らで力に変えて、頑張っていきます」

 <囲み取材>

 ―藤浪は粘り強く投げていた。
 「前回もね、空振りをしっかり取っていたけど。まっすぐ、スプリットが今すごくいいんで、そういうところがこの結果につながっているかなと思うし。まあいいピッチングをしてもね、なかなか勝たしてやるということができなかったんで。(勝ち星が)一つ付くっていうのが、晋太郎にとっても大きいと思うし、チームにとってももちろん大きいんで。自分なりの手応えというか、そういうものもあるような投球になったと思うんで、素晴らしい投球でした」

 ―2試合連続の四死球なしは、彼にとって大きい。
 「結果的にそれは素晴らしいことだし。本来コントールってところで勝負するタイプではないかもしれないけれど。結果的にそうなれば、ピッチングは絶対に有利に運んでいけるし。一方で、四死球を出しても抑えてやるっていう、そういうスケール感っていうのも、晋太郎には持ち合わせてほしいなって思うんで。結果的に四球を減らせられたっていうのは、自信にしていけばいいんじゃないかと思います」

 ―佐藤輝が4試合続けて打点を挙げた。
 「そういうところで回ってくるケースが多いし。打ってる形とか、ちょっと良くなってきたかなという感じがあるんで。あの方向のああいったホームランは素晴らしかったと思う。まあ、うちはみんながホームランという打線じゃない中で、流れを一気に持ってくるという力があるので。すばらしいホームランでした」

 ―4回は中野、島田が躍動した。
 「あれも本当にしぶといというか。あそこで拓夢(中野)がセーフになるかならないかというところで、あの1点が、島田のすばらしいセーフティー(バント)につながったっていうのもあるし。そういう野球はずっとやってきたつもりなので。そういうところでは、ある意味、スモールベースボールというのは、タイガースの持ち味の部分でもあると思うので。そこをあの2人がよくやってくれたかなと思います」

 ―大山にも復帰後初安打が生まれた。
 「うちはチーム全体の線として攻撃していかないと。誰か一人がという感じじゃないんで。悠輔(大山)も帰ってきて、1本出たんで落ち着いてやれると思うし。体調もちょっとずつ良くなっていくと思うんで、いい安打が出て、勝ちにつながって、明日またいけるというのは、悠輔にとってもいいかなと思います」

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2022年8月20日のニュース