阪神・西勇、奇跡Vへ激白 「重要なのはヤクルト戦だけじゃない」「後半戦あと3分の1。やりきるだけ」

[ 2022年7月29日 05:15 ]

ウィルカーソン(右)とグータッチをかわす西勇(撮影・坂田 高浩)
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 阪神・西勇は28日、本拠地・甲子園で29日のヤクルト戦へ向けた最終調整に努め、後半戦に挑む心境を激白した。首位・ヤクルトとの初戦を任されても「そこまで重要とは思わない。100%を使ったら、次の週に勝てない。80%くらいでずっと1年間を投げる。だから、どの試合も、そこまで熱くならない」と表現した。

 前半戦は16試合で6勝6敗。リーグ2位の防御率2・18で青柳とともにけん引してきた。20日の広島戦ではヤクルト・石川、楽天・岸に次ぐ現役3人目の12年連続100イニングに到達。「酸いも甘いも全部経験して、ぶれる気持ちはない。いつか限界が来る、限界が来る時期をいかに長くできるか。今後も続けられるように自分の体に向き合いたい。一番は自分を客観視すること」。だからヤクルトへの意識もあえて“封印”した。

 「俺はない。チームに意識があってもいいと思うけど、自分が首位のヤクルトを倒したいと思ってマウンドに上がっても、パフォーマンスは上がらないと思っている」

 勝率5割まで盛り返した最大の原動力は投手陣で、後半戦も猛虎最大の強みであることは変わらない。

 「中継ぎも先発も全員が各自の役割をしてまとまる。先発もスゴいし、中継ぎもスゴい。先発が6回や7回まで投げるから、ブルペンもいつも通りに準備できる。バタバタしないで、先を読めるようになったから強くなった。相乗効果もある」。役割を自覚し、「後半戦と言いながらあと3分の1。本当にやりきるだけ」と誓った。

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2022年7月29日のニュース