近江が甲子園へ!1失点完投のエース・山田陽翔は「次こそ滋賀県に優勝旗を」センバツ準Vの雪辱果たす

[ 2022年7月29日 12:17 ]

第104回全国高校野球選手権滋賀大会・決勝   近江-立命館守山 ( 2022年7月29日    皇子山 )

<近江・立命館守山> 4-1で立命館守山を破り甲子園出場を決め抱き合う山田(中央)と大橋のバッテリーと集まる近江ナイン (撮影・亀井 直樹)
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 近江が立命館守山を4-1で下し、4大会連続の甲子園大会出場を決めた。8月6日開幕の第104回全国高校野球選手権大会(17日間、甲子園)に出場する。立命館守山は春夏通じて初めての甲子園大会出場はならなかった。

 近江は2回1死一、二塁から捕手・大橋大翔の右前適時打で先制。4回にも大橋に左越えソロが飛び出すなど、扇の要がエース・山田陽翔をバットで盛り立てた。

 山田は6回に1点を返されたものの最後までマウンドを守り抜き、1失点で完投した。

 多賀章仁監督は「決勝戦はおそらく3度目の試練の試合になると思っていた。1点差勝負になると思っていた」としながらも「主導権を握りながら終盤を迎えることができて、うち本来の野球ができた。選手達の頑張りに感謝したい」と振り返った。

 そして「3年生が山田中心にチームをまとめて、センバツの準優勝という結果に満足せずにやはり、決勝での大敗が夏への新たな課題ということで、山田中心に全国を獲るぞという意気込みでやってくれたのが、滋賀大会優勝につながった」と称えた。

 甲子園に向けて「これでまた挑戦権を得れたということで、さらにより挑戦者の気持ちで一戦一戦甲子園でも近江の野球を貫きた」と誓った。

 エースで4番、主将の山田は「初めから9回投げきると思っていて最初から飛ばして9回を考えて投げていました」と胸を張った。そして、準優勝に終わった春を振り返り「次こそは滋賀県に優勝旗を持って帰ってこられるように。甲子園でも優勝目指して頑張る」と意気込んだ。

 投打の柱は今秋ドラフト候補の山田陽翔だ。昨夏は全5試合に先発し、4強進出の原動力となった。さらに今春選抜大会も全5試合に先発し、チームを準優勝へと導いた。大黒柱の山田が先頭に立ってチーム力を引き上げ、質、量とも戦力は今春に比べて格段に底上げされた。

 金足農(秋田)のサヨナラツーランスクイズに屈し、8強で散った2018年。優勝した智弁和歌山(和歌山)を超えられず、4強で戦いを終えた昨夏。春夏ともに最高成績は準優勝。視界に入るのは頂点だけだ。

◇近江 甲子園への足跡◇
2回戦 4-3 瀬田工
3回戦 12-1 甲西
準々決 10-0 伊吹
準決勝 6-5 比叡山
決 勝 4-1 立命館守山

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