愛工大名電、連覇へ王手　藤山が攻守で奮闘!決勝3ランに「うまく力が抜けた」

第104回全国高校野球選手権愛知大会準決勝   愛工大名電7ー4愛知啓成 （ 2022年7月28日    岡崎レッドダイヤモンドスタジアム ）

＜愛知啓成・愛工大名電＞8回、勝ち越し3ランを放った愛工大名電・藤山（左）はホームイン後に飛び上がって仲間と喜びあう
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　愛工大名電が2年連続14度目の甲子園出場に王手をかけた。同点の8回に藤山航平捕手（3年）が左越えへ決勝3ランを放った。

　「80％くらいの力で振っていけと言われました。うまく力が抜けたと思います」

　無死一、三塁、1ボールの時に倉野光生監督から伝令で指示を受けた通りに、力まず振り抜いた。捕手としても3人の投手を好リード。3回は元中日・岩瀬仁紀投手の長男・法樹（3年）と組み、2番から始まる上位打線を3者凡退に抑えた。

　明徳義塾中では1学年上の田村俊介（現広島）とともに全国大会準優勝。田村が愛工大名電へ進学した際は、明徳義塾高で一緒にプレーできないことに失望し、地元・大阪の中学へ転校した。中学3年の4月に田村から「一緒に甲子園へ行こう」と誘いを受けて愛工大名電への進学を決意。昨夏は念願の甲子園出場を果たした。「去年は田村さんが中心で引っ張ってくれた。今年は自分が引っ張っていけたら」。最上級生の自覚も十分だ。成長した姿を尊敬する先輩に見てもらうためにも、甲子園への切符は譲れない。（石丸　泰士）