矢野阪神 34年ぶり広島に開幕8連敗 “天敵”床田に5戦連続白星献上で4位後退

[ 2022年6月22日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3ー5広島 ( 2022年6月21日    マツダ )

<広・神>7回、床田(手前)の前に左飛に倒れる阪神・佐藤輝(撮影・北條 貴史)
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 交流戦を挟んでも、猛虎の「コイ煩い」は治っていなかった。5回までに0―5と苦しい展開の中、終盤の反撃も及ばず。広島戦は1分けを挟んで開幕8連敗となり、同10連敗した88年以来34年ぶりの屈辱となった。

 「球種も多いから。真っすぐでずっと押してくるわけじゃない。どっちかというと変化球で追い込んで最後真っすぐというパターンが多いと思うけど…それだけ絞りにくいのは絞りにくいだろうなと思うけど…」

 “天敵”に、またしても白星を献上した。矢野監督が試合後に言葉を絞り出したように、今季3度目の対戦の床田に過去2戦と同様に打線が沈黙。5回まで1安打に抑えられ、7回1死一塁から“無双状態”の大山の2ランで一矢報いるのがやっとだった。

 左腕には昨季も8月29日、9月28日の対戦で打てず、これで5戦連続白星を許している始末。スライダーやツーシーム、チェンジアップなどの変化球でストライク先行を許し、球威のある真っすぐで仕留められる傾向が強い。井上ヘッドコーチは、左打者が続く上位打線の奮起を促した。

 「床田アレルギーというか、そういったものを払拭できなかったけど、悠輔(大山)がパカーンと打ってくれたあたりを考えたら、やっぱり得点を生み出す打者の前にいかに走者を出せるか。ウチは1、2、3番の売り込み中の3人が左、左、左。まずそこが“出塁します”、“塁を埋めます”というのを、もうちょっとしつこく」

 9回には1点を返してなおも無死一、二塁の好機をつくったが、打者・糸原で送って1死二、三塁…ではなく強攻策を選択。それが裏目に出て反撃を断たれ、広島と入れ替わって4位に後退した。それでも今月11勝4敗の阪神に対し、敵軍は真逆の4勝11敗。目下のチーム状態は明らかに優勢だけに、1つ勝って一気に流れを呼び込みたい。(山添 晴治)

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2022年6月22日のニュース